お題文

□何で俺がこんなことに
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翌朝、髪もなんとかもとに戻り、スネイプがほっと一息ついたのも束の間。
朝食を食べに大広間に向かう途中、突然ローブを引っ張られ、思いっきり前につんのめった。

「わっ…な、なんだ…?!」
「スネイプ先輩!おはようございますっ」
「やっぱりお前か…!急にローブを引っ張るな!危ないだろうが」
「スネイプ先輩、髪元に戻ったんですね。良かった〜!」
「話を聞け!…はぁ、言っても無駄か…。お前、ここで僕を待っていたのか?」
「ですです!昨日のお詫びにこれを渡したくて」
「これは…?」
「クッキーです!ハウスエルフ達に頼んで厨房を借りてわたしが作りました。お口に合うか分かりませんけど、良かったら食べてください」
「あー、うん。分かった」

じゃあ、また放課後に〜!と手を振って、女子生徒は大広間へと向かう人の波に消えていった。
スネイプは渡されたクッキーの袋をローブのポケットにしまい――中身が割れないようにこっそり保護呪文をかけた――自分も大広間へと向かったのだった。



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