方程式の作り方
□第2章 陽炎の先に
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方程式の作り方
第2章
陽炎の先に
プロローグ
「努力したって、どうにもならない事だってあるんすよ‼︎‼︎」
静かな部屋に、1人の少女の声が響く。
「努力したって…報われないんすよ…」
涙ながらにそう話す少女は、いつも以上に小さく見えた。
「レコード大賞は、そんなに重要な事じゃないさ。勿論受賞出来たら嬉しいけど、レコード大賞よりも、大事なものはたくさんあるだろ?」
「大事なもの…」
「それが分かれば、もっと大きく成長出来るさ」
「私は…AKB48を卒業します」
突然の発表で、みんなが動揺する。
どうしてこのタイミングで、あなたはAKBを去って行ってしますのですか…。
「第7回、AKB48選抜総選挙…第1位は…」
50000人以上の人の視線が、1人に集まる。
やっぱり総選挙は、メンバーとファンが一喜一憂を共有出来る、1番のイベントなのだと思う。
「この場所は、私にとって1番大切な場所…やっぱり…劇場が1番好きだから」
AKB48グループ、激動の一年を描いた
方程式の作り方 第2章
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