46の短いお話。

□プレゼント。
1ページ/1ページ




『理佐、私今日誕生日なんだよね』


理佐 「うん、知ってるよ?」


『プレゼント、欲しい物あるんだけど』


理佐 「えー、あまり高い物はあげられないけど…」


『多分、1円もかからないよ』


理佐 「え?」


『私の質問に、絶対に'はい'って答えて欲しいんだ』


理佐 「やだ、怖い」


『怖くないよ。 ね、お願い』


理佐 「んー…分かったよ」


『じゃあ、質問するね』


理佐 「うん」


『私の彼女に、なってくれますか?』


理佐 「え…?//」


『理佐、私に誕生日プレゼントくれる?』


理佐 「は、はい…//」




澤部 「しゅーりょー!!終了だこんなもん! 何見せられてるんだ!w」


『w』


土田 「あいつ、織田よりモテるんじゃないか?」


『オダナナには負けますよ』


織田 「そんなことないって! みんな私にはふざけて好きって言うけど、伊織にはガチだから言わないんですよ!」


土田 「好きだから言わないって、それはもう恋じゃん!」


澤部 「男として立場がないわ」


『いやいやw』


土田 「俺見てたけど、メンバーの半分位は乙女の顔してた」


澤部 「おとめ! 誰だ出てこい!w」


土田 「1番乙女だったのは、小池おまえだよ!w」


小池 「えー//」


澤部 「今だって照れてるじゃないかw」


小池 「だって、カッコいいんやもん//」


『ふふ、ありがとね美波』


小池 「//」


土田 「こいつ、出来るぞ!w」




『お疲れ様でした〜』


「お疲れ様でーす」


スタッフさんとMCの2人に挨拶をして楽屋へ戻る。


その途中、後ろから急に腕を組んで来るメンバーが。


『っ、ねる。 どうした?』


ねる 「さっきの告白って、自分で考えたと?」


『そうだよ。 結構良かったでしょ?w』


ねる 「うん、ドキッとしちゃったもん//」


『そっか、良かった』




楽屋で携帯を触っていると、隣へとちょこんと座って来るメンバーが。


東村 「………」


『芽依、この後は?』


東村 「えっと、ひらがな推しの収録です」


『あー、そっか。 そっちには私行けないからなぁ』


東村 「ふふ、来てくれても良いのに」


『行きたいけど、そっちはひらがなの特権だから』


東村 「じゃあ、その代わり今度遊びに連れてってください」


『んん? 別にいいけど、どこ行きたいの?』


東村 「うーん……どこだろう…」


『ふふ。 今度会う時までに考えておきな?』


東村 「はいっ!」


そう元気に返事した芽依は、そのままひらがなのメンバーがいる方へと走っていった。




『ねぇ守屋。 明日の雑誌の撮影って確か私と守谷だったよね?』


守屋 「うん、そうだよ」


『そっか。 起こしてね?』


守屋 「そろそろ自分で起きなさいよw」


『いや、起きるのだけは無理…』


守屋 「あんなカッコいい告白しておいて朝起きれませんってどんなギャップなのよw」


『無理なのものは無理なの。 頼むよ』


守屋 「はいはいw そんな事よりさ、本命には告白したの?」


『………へ?』


守屋 「とぼけないの。 理佐にあんな告白出来るんだから、本命にも出来るでしょ」


『守屋は色々気がつくね〜』


守屋 「当たり前でしょ? 副キャプテンだもん」


『はは、そっか。 うん、そうだね。 私って実際受け身だからさ。 告白とかの好きって、言わずに言ってもらう側なんだよね』


守屋 「さすが、モテるねぇ。 告白させるって事?」


『多分、今回も告白してくれる』


守屋 「………本当に?」


『………多分』


守屋 「告白とか出来るタイプじゃない気がするけどw」


『ん……自自信なくなって来た』


守屋 「だよねw」


『………ちょっとだけ、アプローチしてみようかな』


守屋 「ふふ、がんば」


『あい』




着替えが終わり、帰るメンバーがちらほらと。


私もそろそろ帰る事に。


ただ、守屋とさっき話したし。


今日はちょっとアプローチ。


『ねぇ、この後って何かある?』


梨加 「え、あ、今日は、休み」


『そっか。 私もこの後何もないし、一緒に帰ろうか』


梨加 「うんっ」


そのまま私達は楽屋を出て帰路へ。


『梨加、何歳になったんだっけ?』


梨加 「23だよ」


『23かぁ。 大人だなぁ』


梨加 「最年長だもん」


『中身は、子供だけどね』


梨加 「子供じゃないよ」


『ふふ、そっか』


梨加 「もう」


『……誕生日プレゼント、何が欲しい?』


梨加 「えー、なんだろう……」


『何でも良いよ。 梨加になら、何でもあげる』


梨加 「っ……じゃあ、あの…」


『なに?』


梨加 「………私の質問に、はいって…答えてくれる…?」


『うん、いいよ』


梨加 「私に、告白してくれますか?」


『っ…』


やられた。


まさか、こう来られるとは。


梨加 「………はいって、言って?」


そう言った梨加は、いつものように小首を傾げるように顔を見てきた。


『はい。 してあげるよ』


梨加 「ふふ」


『梨加』


梨加 「はい」


『誕生日、おめでとう。 これが、私からの誕生日プレゼントです。 梨加、大好きだよ』


梨加 「あ…ん…//」


『返事、聞かせて?』


梨加 「んん……私も…好き、です//」


『ふふ、良かった』


梨加 「好き……大好き…」


『っ//』


 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ