聖・乃木坂学園

□第2話
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『ん? 聖栄学園(せいえいがくえん)との交換留学?』


桜井 「うん〜、なんか1週間くらい前に決まったらしいよ?」


西野 「何で私たちが知らへんのやろ?」


深川 「う〜ん…?」


白石 「普通私達に最初に話が来るはずなんだけどね〜」


白石がそう言うと、橋本が生徒会室に入ってくる。


橋本 「あれ、みんな難しい顔してどうしたの?」


若月 「交換留学の話、知ってました?」


橋本 「あー、うん。聞いてるよ?」


齋藤 「じゃあ、何で私たちが知ったの1番遅いんだろ?」


橋本 「そーれーは……全員でハワイなんか行ってるからでしょw」


『「………あ、なるほど」』


橋本 「まったく…w」


『で、交換留学って事は…こっちからも聖栄学園に行く生徒が居るんだろ?』


桜井 「えーとね、2年の生駒ちゃんが行く事になったんだってさ〜」


『おぉ……あいつが知人も居ない見ず知らずの土地に行くのか…w』


西野 「心配だね〜w」


『だなw 期間は?』


橋本 「1週間だって」


『1週間か。 こっちには誰が来るか聞いてるの?』


桜井 「確か、聖栄学園の4年生だって言ってたけど」


若月 「へ〜」


白石 「いつ来るの?」


桜井 「さぁ…?」


『さぁってw』


橋本 「今日だよ?」


深川 「え?」


橋本 「今日来るんだよ?」


『誰が?』


橋本 「交換留学…生?」


橋本がそう言った瞬間、生徒会室の扉がノックされる。


桜井 「はーい」


桜井が返事してから暫くして、ゆっくりと扉が開く。


そして、中に入って来たのは……。


『うっわ、綺麗…』


白石 「うん…」


かなりのビジュアルに、全員が見入ってしまう。


しかし、彼女は一切喋らず、少し俯き気味。


桜井 「えーと、生徒会長の桜井玲香です!」


『副会長の雪城李人です』


2人がそう言っても反応が無いが、少ししてゆっくりと顔を上げる。


そして、彼女は手を使って色々なサインを出す。


それは、手話だった。


松井《はじめまして。 聖栄学園から来ました、松井玲奈です》

松井玲奈 聖栄学園 大学4年生
父はアジアを中心とした超大型チェーンホテルの社長、母は稀代の大女優。
先天性の病で、耳が聞こえない。
しかしながら、表情や仕草だけで他を圧倒する演技力を持ち、演劇部の部長を務める。


そんな玲奈に対し、少し驚く一同だが、すぐに対応する。


《はじめして。 雪城李人です。 生徒会の、副会長をやってます。 手話、あってるかな?》


李人が手話でそう話すと、玲奈は少し驚いた顔をしながらも何回も頷く。


《良かったw》


桜井《初めまして! 生徒会長の桜井玲香です!》


西野《西野七瀬です、生徒会で会計をやってます》


若月《若月佑美です。 広報担当です、よろしくね》


齋藤《齋藤飛鳥です。生徒会のマスコットです》


松井《マスコット?》


白石《凄く可愛いから、マスコットとして近くにいて貰おうと思ってw》


松井《なるほどw》


白石《書記の、白石麻衣です》


深川《庶務の深川麻衣です、よろしくね》


橋本《橋本奈々未です。生徒会じゃないけど、良くここに来てるんだ、よろしくね》


松井《みなさん、よろしくお願いします》
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