48の行方 Second
□暇。
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『え、中止!?』
「えぇ、そう連絡させた筈ですが…」
『いや、その様な連絡は受けてないのですけど…』
「えぇ!?すみません、すぐ確認します!」
困った様な顔をしている伊織と、申し訳なさそうな顔で電話をする男性、そして伊織の隣で何故かオロオロしている高柳。
本日、高柳が仙台で収録の仕事があった為2人で新幹線に乗り仙台市内のテレビ局まで来たのだが、中止になったと言われてしまったのだ。
そして、暫く待っていると。
「申し訳ありません!完全にこちらのミスでした!」
『あぁ、そうでしたか』
「交通費やギャラ等は全て負担させて頂きますので!それと、こちらでホテルの方も手配させて頂きます!」
『そこまでして貰わなくても』
「いえ、そういう訳にはいきません!」
『私の方も、確認のお電話しておけば良かったです』
「こちらが連絡入れておけばこんな事にはならなかったのですから、そう仰らないでください」
『ありがとうございます』
「本当に申し訳ありませんでした!」
伊織と高柳は挨拶をして、テレビ局を出る。
『えーと……まさかだね』
高柳 「ですねw」
『ごめんね』
高柳 「いや、伊織さんのせいじゃ無いから謝らないでっ」
『うん、ありがと』
2人は、テレビ局の前でぼーっと立ちながらそんな話を。
『どうしよっか…w』
高柳 「明日もオフだからこっちに泊まる予定だったしね……どうしましょw」
『仙台……牛タンでも食べに行く?ww』
高柳 「そうだね……行こっかw」
と言うことで、タクシーで仙台市内にある某有名店へ。
『俺さ、牛タンってすっごく好きなんだ〜』
高柳 「あ、そうなの?」
『うんっ。焼き肉行っても、ずっとタン塩食べてるw』
高柳 「へー、意外かもwなんか、カルビとか好きそうじゃんw」
『まぁ、カルビとかも好きだけどね、タン塩が一番っww』
そんな事を話していると、注文していた料理が。
『うまそ〜』
高柳 「だねっ」
『いただきますっ』
高柳 「いただきます」