48の行方 Second

□48紀行
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『わぁ…すげぇ雨降ってるな……』

若田部 「ザーザーですね」

菜津美 「台風直撃やもんね」

奈子 「雷なるかな…?」

美久 「多分…」

兒玉 「雷って、高い所に落ちるっていうよね」

菜摘 「じゃあこの中やったら……」

『………え、俺!?』

梅本 「ですね」

『おいおい…雷直撃したら流石の俺でもヤバイぜ…?』

芽瑠 「はははw」

『まぁ、それは冗談としても……俺洗濯干したまま来ちゃったよ…』

菜津美 「やらかした」

『ほんとそれ』

菜摘 「びちゃびちゃだね」

『昨日のニュースで台風気をつけてって言われたのにぁ。忘れちゃった』

芽瑠 「帰ったらまた洗濯しないとだよね」

『まぁ、それはしょうがないね。もう諦めた』

梅本 「台風は直撃を避けたってニュース見ても信じちゃダメです。結構、ギリギリ暴風域だったりしますから」

『そうみたいだね……w慣れなきゃw』

奈子 「お兄ちゃんに一つ教えてあげる!」

『ん、なに?』

奈子 「どんなに風が吹いてても、傘じゃ飛べない!」

『………』

菜津美 「何か言ってあげてw」

『www』

奈子 「危ないよ、怪我しちゃうかも」

『やった事あるの?w』

奈子 「うん、一回だけ」

『もうやっちゃダメだよ?』

奈子 「はーい」

菜摘 「ふふw」

『そろそろ公演はじまるかな?』

伊織は腕時計を見る。

それと同時に、スタッフさんがメンバーを呼びに来た。

スタッフ 「そろそろ開演だから、スタンバイお願いね!」

「はい!」

メンバーは返事をして立ち上がる。

『よし、いってらっしゃい!』

「行ってきます!」

メンバーを送り出し、伊織は1人に。

いつも通り、1人の楽屋。

ボーッと。

伊織はメンバーの収録中や公演中にはやる事がなさ過ぎなのです。

『……………掃除でもしようかな』

そう呟いて伊織は立ち上がるが、楽屋に尾崎が入って来た。

尾崎 「雪平君、ちょっといいかね?」

『あぁ、はい。大丈夫ですよ』

尾崎 「じゃあ、支配人室まで一緒に来てくれるか」

『分かりました』

伊織と尾崎は支配人に。

尾崎 「コーヒーでも飲むかい?」

『いただきます』

尾崎 「じゃあ、作るから座っててくれ」

『はい』

伊織は、支配人のソファに座る。

尾崎も、コーヒーを持って来て、伊織の対面に。

『ありがとうございます』

尾崎 「あぁ」

2人同時にコーヒーを飲み、一息。

尾崎 「実は、総支配人から伊織君に頼みがあってな」

『総支配人…?しのぶさんですか?』

尾崎 「あぁ、そうだ」

『それで…頼みって…?』

尾崎 「YouTubeに、AKBの公式チャンネルがあるのを知っているかい?」

『えぇ、存じてます』

尾崎 「そこで、週に1回程のペースで伊織君にコーナーをやって貰いたいんだ」

『え、コーナー…ですか?』

尾崎 「あぁ。伊織君とメンバーの一対一の対談の様な事をして欲しいんだ」

『ほう……』

尾崎 「まぁ、やるやらないは伊織君自身で決めてくれて構わないから」

『それで、貢献出来るのなら、やらせて頂きます』

尾崎 「そうか。伊織君ならそう言ってくれると思っていたよ」

『ははw』

尾崎 「これが撮影に使ってもらうカメラだ」

そう言ってデジカムをテーブルに置く。

『え、俺が持ってるんですか?』

尾崎 「あぁ。毎週伊織君がメンバーを決めて対談して貰いたいんだ」

『あ、そうゆう事ですか』

尾崎 「全て伊織君に任せる。対談するメンバーも、場所も、内容も」

『り、了解です…w』

尾崎 「まぁ、そんなに気負わなくて大丈夫だよ。まったりやってくれればいいからw」

『はいw』

尾崎 「タイトルも、伊織君が決めてくれてww」

『ほ、本当に全て俺なんですねww』

尾崎 「文句があるなら、しのぶに言ってくれww」

『はは、文句なんてありませんよw精一杯やらせて貰いますww』
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