48の行方

□猫。
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東京2日目。

メンバーは収録に行き、伊織1人しかいない楽屋。

ん、ちょっと違うか。

メンバーは収録に行き、人間は伊織1人しかいない楽屋。

『んん……』

とある箱を覗き、なんだか少しもがいている。

『………………』

悶々と格闘する事数分。

『あ゛ぁい゛!!』

猫 「にゃー」

『可愛い!可愛い!やっべぇ…!!』

美優紀 「何してんの?」

『えぇ!?』

麻友 「わー、伊織君猫ギューってしてる!」

『あ、いや、』

由紀 「猫好きなの?」

『えーと…まぁ…大好きです』

由紀 「そうなんだぁ。だったらさっきも遊べばよかったのに?」

実はこの猫、1本前の収録でメンバーと遊んだのだ。

そして収録後に、少しの待ち時間があったので、楽屋でも遊ぶ為に連れて来ていた。

『でも、なんか……』

美優紀 「恥ずかしかった…とか?w」

『んー…そんな感じ…?w』

麻友 「えー、なんでー?」

『いやぁ、俺さ、猫好き過ぎてね、猫を前にすると自分見失いそうになるからw』

由紀 「だから私達が入って来たのも気づかなかったんだw」

麻友 「楽屋入ったらね、猫をジーっと見つめる伊織君が居てwそしたら急にギューって!」

『うわぁ……恥ずかしい…w』

美優紀 「ふふ、可愛らしいとこもあんねんなw」

由紀 「しかも、ずっと抱きしめたまま離さないしw」

『だって、可愛いじゃ無いですか!w』

麻友 「ほら!私達は居ないものと思って!ギューって!ギューって!」

『それは…w』

由紀 「あ、私達はお構いなくーw」

美優紀 「この楽屋には伊織くんしか居らんよ!」

『…………あ゛ぁい゛!』

そして再び、抱いた猫のお腹に顔をうずめる伊織。

『可愛い!可愛い!気持ちいい!んーー!!』

美優紀 「……………」

由紀 「……………」

麻友 「……………」

『あぁー、可愛い!んー!』

3人を気にせず猫を堪能していると、後ろからこそこそと入ってくるメンバー。

先頭を歩くさっしーが、人差し指を立てて口元に当てている。

莉乃 「……くく………w」

陽菜 「www」

美音 「ほー……」

『んーーーー…………ぷはぁー』

じっくりと堪能した伊織が猫の毛だらけの顔を上げると、そこには収録に参加したメンバーが全員。

『ぁぁ…………』

莉乃 「満足?w」

『ぅ………うわぁぁぁぁぁ……やっちまった……』

莉乃 「ちょ、そんな分かりやすく落ち込まないでww」

『だ、だって、みるきーと麻友ちゃんと柏木さんだけだったから…!!』

莉乃 「あー、機材トラブルで収録開始が遅れてまして、指原達も楽屋戻ってきましたw」

陽菜 「www」

『もうだめだ……』

美音 「頑張ってください伊織さん!!」

『う、うん……』

莉乃 「みーおん、それ逆効果だからw」

『………もう良いっすよ…はい、俺は猫が好きですよ!大好きですよ!』

莉乃 「わ、なんか開き直った!w」

『だって、可愛いじゃないですかこのラグドール!!』

そう言って指原の前に猫を差し出す伊織。

莉乃 「ラグドールって確か萌乃ちゃんが飼ってる猫と同じ取った気がするなー」

『そうです!一緒です!』

麻友 「とりあえず、落ち着こうか伊織君」

『………そうだね』
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