48の行方
□一ヶ月。
1ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ
岡田 ｢おはようございます！よろしくお願いします！｣
そう言ってスタジオに入って行く。
うん。
今日も今日とて、真面目です。
この前奈々ちゃんと話をしてから、3週間程経った。
そして、奈々ちゃんのマネージャーになってから一ヶ月。
今日で、奈々ちゃんのマネージャーとしての仕事は終わりを迎える。
一ヶ月で、色々な事を話した。
やっぱり、大した事は言えなかったんだけど。
それでも、奈々ちゃんは感謝してくれました。
それに……ちょっとだけ、姿勢も変わったかな？
アドバイスが効いたのか、自分で答えを見つけたのかは分からないけど。
今の奈々ちゃんは、team4の副キャプテンをやる事に意欲を示している。
そして、俺も。
最近はマネージャー業にも慣れてきた。
今も、雑誌の仕事の依頼がきた所だ。
『奈々ちゃん、今大丈夫？』
リハが終わり、ケータリングを食べていた奈々ちゃんに話しかける。
岡田 ｢はい、伊織さん！なんですか？｣
『んーとね、来週の土曜日にソロで雑誌の撮影と、ちょっとした対談の仕事があるんだけど。受けてもいい？』
岡田 ｢はい！お願いします！｣
『うん、了解っ』
宮澤 ｢伊織ー！｣
『んあ！？』
後ろから大声で宮澤さんに呼ばれた。
宮澤 ｢またバスケしようよ！｣
『え、昨日もしたじゃないですか』
宮澤 ｢そうだけどさー楽かったんだもんー｣
『じゃあ、また何人かでやりましょっか』
宮澤 ｢おうー｣
奈々ちゃんに付いて毎日の様に現場に行っているので、結構色々なメンバーと仲良くなってきた。
昨日は、宮澤さん、横山さん、ゆりあちゃん、安奈ちゃんのバスケ経験者。
それと、教えて欲しいって言っていた、真子ちゃん、南那ちゃん、涼花ちゃん、それと奈々ちゃん。
体育館を借りて、9人でバスケしに行ったんだ。
久しぶりにバスケやって凄く楽しかったな。
岡田 ｢伊織さんも食べますか？｣
『ん？それ何？』
岡田 ｢カントリーナァヌです。美味しいですよ？｣
『じゃあ食べよっかな、ありがとね』
お礼を言って、クッキーを受け取り口に入れる。
『あ、うまい』
カントリーナァヌ美味いなぁ。
ナァヌね。