48の行方
□初対面。
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『おはよーございまーす』
イベント会場のスタッフがいる部屋に入ると、湯浅さんがこちらに来た。
湯浅 「雪平君、おはよう」
『おはようございます、湯浅さん』
湯浅 「早速だが、メンバーに紹介したいから来てもらえるか?」
『あ、分かりました!』
湯浅さんに付いて行き、メンバーの控え室へ。
湯浅 「今日は、チーム8以外のAKB48全メンバーが来ているから。顔合わせも兼ねて少し話をしよう」
『はい、分かりました』
控え室の前で止まり、ノックをしてから扉を開ける。
湯浅さんだけ先に入る。
湯浅 「みんな、おはよう」
メン 「「おはようございます!」」
湯浅 「えーとね、今日から新しいスタッフとして加わる人が居るので、顔合わせも兼ねて挨拶をと思ってね。雪平君、入っていいよ」
『はい』
扉を開けて中に入ると、メンバー全員が立ち上がっていて、こちらを見ていた。
やっべ…すっげー緊張!
『えっと…皆さん、おはようございます』
メン 「「おはようございます!」」
『今日から、AKB48グループのマネージャーとしてお世話になります。雪平伊織です。よろしくお願いします』
メン 「よろしくお願いします!!」
すると、てくてくと歩いて目の前に来たメンバーが。
高橋みなみさんだった。
高橋 「総監督の高橋みなみですっ。よろしくお願いしますっ!」
そう言って手を差し出される。
『こちらこそ、よろしくお願いします』
俺も握手に応え、挨拶をする。
高橋 「それにしても……デカいっすね」
『……小さいっすね』
高橋 「ちょっとー!w」
俺の身長は186センチ。
たかみなさんは、148センチだっけ?
38センチ……この差は凄いな。
小嶋 「確かにこの人も大きいけど、たかみながちびなんだよー」
高橋 「ちょ、にゃんにゃ〜ん」
『ふふ』
横山 「はじめまして。チームKキャプテンの横山由依です」
倉持 「チームBキャプテンの、倉持明日香です」
『はじめまして。雪平伊織です。よろしくお願いします』
峯岸 「はじめまして!チーム4キャプテンの峯岸みなみです!イケメンですね!」
『お、おおぅ…?あ、ありがとう、ございます…』
峯岸 「ちょっと、ドン引かないでくださいよw」
『あぁ、いえ、すみません』
高橋 「えっと、一応ですね、ある程度の事は昨日のうちに聞いています」
『あ、そうですか』
高橋 「はい。大変だと思いますが、よろしくお願いします」
そう言ってぺこりと頭を下げるたかみなさん。
『やるからには、全力でサポートしたいと思います。至らない点も多々あると思いますけど、こちらこそよろしくお願いします』
湯浅 「よし。じゃあ、後でまた来るから、適当に話していてくれ」
『ふぇ?』
俺、ここに置いていかれるの?
『あぁ〜………行っちゃった』
湯浅さんはそそくさと控え室を出て行ってしまった。