本当のマジを知ってるか?

□第2章 仲間
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ネズミside

ネズミ 「そろそろ、行きましょうかねぇ」

そう言って、立ち上がる。

シブヤ 「あぁ、もう十分だ」

センター 「休みすぎた位だ」

ミユ 「でも、休んでる時に看守達が来なくて良かった」

ネズミ 「そうっスねぇ。さすがにあの状態で来られてたら、かなり厳しかったっスよ」

あっしら4人は、別館の入り口に向けて歩き出す。

センター 「皆が、別館に集まってるのか?」

ネズミ 「そうゆう訳じゃないけど、看守達は別館に集結してたみたいっスよ」

シブヤ 「チッ…あいつら、湯水の如く湧いてくるから、まだどれだけ残ってるのか分かりもしない」

ミユ 「プリズンは、一体どれだけの人数を集めたの…」

センター 「どれだけ居ようと、全員潰すまでだ」

ネズミ 「………」

雪哉さん、大丈夫っスかね…。

んー…。

なんなんスかね。

いまいちよく分かんないっス、この気持ち…。

センターに感じる様な、マブダチってのとも、少し違う様な気がするんスよ…。

心配…なのかな。

センター 「ネズミ、聞いてるのか?」

ネズミ 「え?」

シブヤ 「ぼーっとしてんなよ」

ネズミ 「すみませんっス…」

うん…今は、集中しなくちゃ…。

センター 「この建物が別館か」

ネズミ 「あぁ、そうみたい」

シブヤ 「正面から行くのか?」

ネズミ 「そうっスね…どうせあっしらの存在もバレてるんスから、もう隠す必要も無いでしょう」

センター 「じゃあ、乗り込もう」

それから数分で、別館の入り口に着く。

すると、入ってすぐのロビーに、大量の看守がいた。

最低でも200…いや、確実に250以上いるだろう。

そして一瞬、看守達の隙間から雪哉さんが見えた。

ネズミ 「雪哉さんが居た」

シブヤ 「行こう」

センター 「あぁ」

ミユ 「βの皆も、いるはず」

あっしらが中に入ると、看守達がこちらを向く。

看守 「こっちからも来たぞ!」

看守 「くっ、ぞろぞろと来やがって!」

ネズミ 「ぞろぞろと湧いてんのはどっちっスか。いい加減、根絶してくださいっス」

あっしは、目の前の看守に拳をいれる。

ネズミ 「そろそろ、終わらせやしょう」

あっしのその一言を合図に、看守達と激突する。






前田side

学ラン 「ったく、殆どいねぇじゃねぇか」

大歌舞伎 「正直、準備運動にもならないね」

小歌舞伎 「看守達みんながコンピューター室の方に行ってるんですかね?」

前田 「私達も、早く別館に行かないと」

看守長から鍵を奪い、4人を特別房から救出した私達は、別館を目指していた。

小耳 「前田さん達、何人で来たんすか?」

前田 「全員合わせて…27人」

ピース 「たったそれだけで…」

学ラン 「人数は少ないけど、アホな位強い奴が何人もいるからな。」

名無し 「でも、看守達が随分増えたって…」

大歌舞伎 「それでも、負けられない理由があるから、絶対に負けない」

なんてね 「キャハハ!有言実行…なんてね」

ピース 「そこなんてねじゃないから」

前田 「…別館まで、もうちょっと」

私達は渡り廊下を走り抜け、別館に入る。

そしてロビーまで行くと、大勢の看守と、センター達4人が見えた。

前田 「お待たせ」

ネズミ 「もっと、ゆっくりしてても良かったんスよ?」

学ラン 「馬鹿言え、お前らボロボロじゃんか。ここは、俺たちに任せろ」

そう言うと、学ランと大歌舞伎、小歌舞伎は看守達に向かっていった。

私は、ピース達に言う。

前田 「お前達はずっと捕まってて衰弱してるんだ。そこにいて、来た看守だけを倒すことを考えて」

ピース 「うん、分かった」

前田 「ネズミ」

ネズミ 「なんスか?」

前田 「お疲れ様。ここは私達が引き受けるから、ネズミ達も少し離れたところにいな」

そう言って私も、看守に向かって走り、片っ端から蹴散らしていった。
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