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□I LOVE YOU MORE THAN...
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!3333を踏まれた愛酒煉様へvv裏有りとのリクですvv愛酒煉様ありがとうございました! 



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『野球なんて獄寺の前じゃ二番とか三番程度じゃね?』

あの夜。どうしても、彼の答えが聞きたくて、遊びじゃないんだってことが、分かって欲しくて。
口をついたその言葉を、獄寺はウソだと思ったかもしれない。

けど、さ。





*I LOVE YOU MORE THAN...*


部屋でごろごろしてたら、突然机上の子機が音を立てた。下で親父が取るだろうとたかを括っていたら、なかなかそうならない。
慌てて跳び起きて、受話器を掴んだ。

「もしもし」
『……』

なんだ、いたずら電話か?
わざわざ取ったってのになぁ。

『−−−−−−−山本か?』

切ってやろうかと耳から離しかけて、ようやく聞こえてきた声。その声の主が一発で分かったオレは思わず口元を緩めた。

「おぅ。どした? 珍しいじゃん」

彼は、獄寺は、滅多に電話なんかかけてこない。かかってきたとしてもせいぜい、寿司が食べたい、とそれぐらいのものだ。そうしてその場合、開口一番に「寿司」という。(一応声で親父かオレかは確認してるようだ)だから、今日の獄寺は色々と珍しかった。

『−−−……』
「…獄寺?」

返事が帰ってこない。やっぱり、いつもと違う。何だろう。
怒っている、というよりは。
こちらの様子を窺っている、といった感じ。





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