さて、次に文字や言葉使いについて話そう。

近頃携帯という便利なものが普及し、文などよりも素早く連絡が出来るようになった。その場で瞬時に伝えたいことが伝えられるとあって、持っていない人間のほうが少ないそうだな。

人間という生き物は他の獣よりも遥かに応用力が優れている。だからこそ今日(こんにち)の発展がある。
しかし、だ。
応用を重ねに重ねて、元の姿が無くなってしまうという悲しい現実も、残念ながら少なくない。
例えば日本語という文字。
元来日本語というものは世界中で最も風流かつ独特な文字とされていた。他の国々の言葉とは違い、ひとつの事柄に関する複数の言葉。そして、まさにそれと言った風景などの描写の言葉。
しかし、それが今、一部の人間の中では崩壊しつつある。
例えば、

「ふぁンさL1d」

などだ。
なんだ、これは?何の暗号だ?普通に「ファンサイト」ではいかんのか?まぁ親しい間柄ならこういった仲間内の暗号もあってもいいだろう。実際俺たち蟲師の間にもいくつか暗号は存在する。
しかし、暗号は所詮暗号だ。同じ穴のむじなにしか通じない。
つまり、俺が言いたいのは、初対面の家頁の家主に文などを送る際、こういった暗号を使うなということだ。家主からすれば解読出来ずに悪戯だと思って捨てられるのが落ちだぞ。余りにも砕けたものの言い様も、家主からすれば腹立たしいだけになるやも知れないな。
分かったか?
家主と親しくなりたいのならば、乱れすぎた日本語は使うんじゃない。まぁ、嫌われたいのなら話は別だがな。


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