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□間章2
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帰り道、俺は走りながら思考をフル回転させていた。
(どうしよう)
(どうしようどうしようどうしよう!?!?)
思い余って告白したのはいいが、明日からどう接すればいいのだろう。
(うわああああああ)
まとまらない思考のまま、家に転がり込む。
両親は仕事で不在。兄弟はいない。
俺は高速で部屋に行き、カバンを放って、ベッドに飛び込んだ。
「う、うむむむぅ〜〜」
布団に顔をうずめたままうめき声を上げる。
「せ、星颯って呼び捨てにしちゃった…」
火照る顔を抑えて、先ほどのやり取りを思い起こす。
「うわああああああ!!!」
恥ずかしくてまともに思い出せないし!
「ふああああ〜〜〜!」
ベッドの上でごろごろとのた打ち回る。
(あ、あ、顎を、顎を)
うつむく俺。
歩み寄る彼女。
俺の顎に美しい手を添え、くい、と持ち上げ、瞳を覗き込み…
「ひあああああああああ!!!」
枕を顔に押し当てて暴れる俺。
「はあああ……」
あっつい。
いろんな意味で。