ここが俺の帰る場所

□Prologue.
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「雷神衆って、意外と仲いいわよね?」
「ア?」
「今更何を言ってる。連携がとれてなければチームにならん」
「いや、そういうんじゃなくてね……」

真面目に返すフリードに、ルーシィは苦笑する。どうして彼はこう頭が堅いのか。

「なんか、距離感がいいなぁと思って。あと、チーム内の役割みたいなのも決まってるし」
「役割ィ?」
「どういう事?」
「あぁ、俺が作戦・防御、ビックスローとエバが攻撃という事か」
「だーかーらぁ!!」

重ね重ね真面目なフリードに、ついにルーシィがツッこんだ。
隣にいたナツとハッピーは思わず吹き出す。

「そういう事じゃないって!アタシが言いたいのは性格の事!」
「性格?」
「だって、3人とも全然違うでしょ?だから、“〇〇キャラ担当”みたいなのが分かれてるなーって」
「なるほど、俺達が個性的だという事だな」
「そーいう事!」

やっと話が通じたルーシィが、満足げに微笑う。
ナツとハッピーも、納得したように言った。

「あい!確かに、みんな個性的だよね」
「キャラ濃すぎるよなー。あ、つーかビックスロー!さっきの続き!」
「んぁ?あぁ、また今度な。それよりさァ……」

ビックスローはナツを軽くあしらって、ルーシィの方に向き直る。
 
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