愛されピエロ
□特に何でもない日。
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きっかけはホント些細な事だった。
「フリード、何度言えばわかるんだ？ビックスローは俺のモンだっつってんだろ」
「悪いなラクサス。いくらラクサス親衛隊隊長の俺でも、これだけは譲れない。ビックスローは俺の物だ」
「あの〜……お２人サン…？」
いいかげんにしてくんないカナ……。
テーブルで向かい合って言い合うラクサスとフリードの隣で、俺は思う。テーブルが丸いから、俺は２人の間にいる感じだ。
「だから、こいつは俺のモンだっつの」
「いや、俺のものだ」
いや、そもそも誰のモンでもないから。ホント、なんでこんな事でここまで険悪になんの……。
こんな話になったきっかけって、ホントに些細な事だったんだぜ？
30分ぐらい前に遡るけどヨ。