ねこカフェ
□またのお越しをおまちしております。
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猫とネコとの戯れる時間は長いようで短く
VIPルームから満足そうに深月が部屋から出てきては
会田の席の前へと2人のネコを両脇に抱えどかっと座る。
「なんだ、来るかと思ったのに来なかったな」
深月は右のネコの胸を撫で、左のネコにキスをする。
「社長も謀りましたね」
「…ん?嫌いじゃないだろう?」
ニヤリと笑みを浮かべる深月に、社交辞令のごとく笑みを零す。
それを見て何か苛立った様子の笹本は、会田の胸ポケットを探り
何かを見つけるとこの場を去って行ってしまった。
「まさか財布!?」
思わず胸ポケットを探ると財布はあった。
「どうやら、あの子に気に入られたようだね」
「…へ?」