ゆるりゆらゆら。

□大人
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 他校の教師とは言えおっさんと一緒に居るのは居心地が悪いのだろう、宮尾は食事を終えると急用を思い出したと帰宅してしまった。二人きりになる俺とおっさん。部屋には宮尾が置いていったDVDがある。部屋に行くなりおっさんはDVDを再生しはじめる。

「みゃおちゃんとこんなの観てたの?」

「観んなよ。あいつが勝手に持ってきたんだからな?」

 ベッドの縁に腰掛けていたおっさんが膝上をぽんぽんと叩き座るように促す。昨日までの俺なら抵抗せず座るのだが先ほど宮尾にされた行為と流れているDVDのせいで座れず、おっさんの横にちょこんと座った。

「ゆる。これみて発情したの?」

 膝上に座らなかった俺を咎める事なくよしよしと頭を撫でるおっさん。俺は無意識にアヒル口になって涙を堪えていた。

「したのは、みゃおの方。俺は…」

「襲われそうになったんだ?」

「……」

「友達だからと気を緩ませていただけに怖かっただろう?」
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