ゆるりゆらゆら。
□衝撃
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翌日、何もする事なくベッドの上でゴロゴロしていると幼友達の宮尾が訪問してきた。両手にAVDVD持って…。
「泰っち最近家に居ないから観るの溜まったー」
「自分の家で見ろよ!」
「家じゃボリューム上げて観れないだろー。ってか、何処に遊び行ってるの?」
宮尾は勝手にテレビをつけてはDVDをセッティングし、ベッドに横になっている俺の隣に腰を下ろす。
「何処に行っているかなんてみゃおには関係ないだろ」
リモコンを取り再生をする。宮尾はOLのお姉さんから人妻、年上の女性リードするパターンの趣味で俺には少し合わない。しかし、DVDが始まり俺は驚き目を疑った。
「これね、そこのテンバのお兄さんにナンパされて「そんな趣味ないですぅ」って断ったら「これ観て興味を持って」ってゲイビ初めてじゃん?無修正だしどんなんかなーって」
「んなもん貰ってくるなよ!」
画面は始まって早々男優達がベッドに座りキスして体を愛撫し合っている。宮尾が「結構、普通だね」と見入る。俺も仕方なくDVDを観るが男優の一人がなんとなくおっさんに似ていて気が気でない。
だが次第に女性とは違うが男でも喘ぐのだなとか、無修正だけありどの孔を使用するのかとか息つくのも忘れ画面を見る。
「あんあん言ってるけど気持ちいいのかな?」
「さあ…みゃお試しに掘られてくればいいのに」
「やだよ。泰っち顔可愛いんだしテンバ行けばすぐ相手みつかるんじゃね?」
男優の喘ぎが部屋に響く中、俺らは何処かおかしくなったのだろうか?普通ならありあえない会話を始めていた。宮尾は興味本位の塊ではあるが至ってノーマルだ。そっちの世界に興味があっても足を踏み入れる男ではない…と思っていたのに。