ゆるりゆらゆら。
□ゆるりゆらゆら。
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「ゆる…キスしたい」
俺はぎょっと目を見開き改てここが人通りのある場所だと気づくと、おっさんを引っ張り路地裏へと連れ込んだ。
「…こ、ここならどうぞ」
おっさんは穏やかに微笑むと頬を撫でつつ顔を近づけ軽く唇を重ねてきた。俺はおっさんの腰に腕を回しキスを受け入れる。すると、おっさんが唇を数度啄み感触を楽しんでから下唇に吸い付いてきた。昨日と違うキスに少し体を強ばらせ離れると逃がさまいとがっつりと抱きしめられ自由を奪われた。
「ん…、ふっ……んん」
「ゆる、唇開いて…」
お願いをされると恐る恐る唇を開く。唇の隙間からねっとり熱いおっさんの舌が入ってきた。歯列を舌先でなぞったり歯をこじ開けようとしたりと俺の口内で暴れるおっさん。俺は翻弄され脱力していくのを感じていた。
おっさんはキスを楽しみつつ膝で俺の股間をぐりぐりと刺激をしはじめてきた。
「みゃおにどんな事されたの?」
「…直接触られて…扱かれた」
俺の言葉におっさんの体はぴくりと動くそして俺のGパンを緩め下着の中に手を突っ込んできた。
「ここじゃ…駄目だよ」
「今のまま家に連れて帰ったら最後までしちゃうから…ね。それとも、おっさんにされるの嫌?」
「馬鹿、嫌じゃねぇよ」
俺が悪態ついて否定するとふにゃりと微笑むおっさん。何度もキスしながら俺を壁に背もたれさせしゃがみこむ。おっさんの顔の位置に俺の股間がくる恥ずかしくて前を覆い隠す。
「ゆるのえっちな声聴かせて」
簡単に手を解かされ下着ごとズボンを膝上までずり落とし俺の昂ぶりを間近で見たと思えばぺろりとひと舐めしてから口に含むおっさん。俺は驚きのあまりおっさんの髪をくしゃりと鷲掴みした。
「だ、ダメ…おっさん……汚いよ」
「……」
俺の願いを聞き入れずじゅるじゅる卑猥な音を立てながら昂ぶりに舌を絡ませ扱きはじめる。初めての感覚に驚きと快感を隠せない俺は昂ぶりを更に硬くさせ仕舞いには無意識に腰を揺らし始めた。
「気持ちいい?」
腰を揺らす俺に気づき昂ぶりを咥えながらふと見上げるおっさん。俺は瞳を潤ませ顔を真っ赤にさせながら頷き答える。声に出さなかったのが気に入らなかったのだろうか。扱きは激しくなり空いた手で尻を揉まれ気がついた時には後孔を解され指を挿入されてしまった。
「ひぅ…!おっさん…やぁ……キツイよ」
「指だけだから」
「いやぁ……おっさん…」
「ゆる…好きだよ」
「うぅ…っ!」
迫りゆく射精感に視界がちかちか白くなり腰にぞわりと痺れを感じれば居た堪れなくおっさんの口内に欲を吐き出した。
ぐったりと脱力してはずるずると腰を下ろし乱れた息を整えながらおっさんの首に腕を回し抱きつく。おっさんは口内に放たれた欲を喉を鳴らし飲むとぺろりと口の周りを舌舐りして満足げに微笑む。
下着とズボンを着せてもらったら照れながら微笑みしっとり濡れたおっさんの唇にキスをしおっさんの温もりに安堵する。抱きつく腕に力を込めて俺は幸せを噛み締めた。