不満タラタラな非日常

□異界
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「何なんだ此処はよォ…すんげー面倒事が起きそうな予感しかしねぇじゃねぇか…怠い」

眉間に深く皺を寄せていて目が血走っていて、ジルの手持ちポケモンでさえ迂闊に近付けない程、殺しそうなオーラを漂わせている。

そのジルの目前には、外壁の所々に苔や蔦が張り付いていて、如何にも昔の遺跡や建物を思わせる建物。

そもそもどうしてジルは此処に居るのかと言うと、ポケモンの神話や古代ポケモンの遺跡に興味があり、面倒くさがりのジルが自ら出向したのだった。


「さっさと見て帰るか…あー怠い」

そう言いジルは頭を掻き、先程から傍に居るパートナーに指示を出す。

「ラティオス、フラッシュだ」

ジルの傍に寄り添っていたラティオス。
その容姿は白と青を基調とした体色で戦闘機に似た外見を持つ。そのポケモンは、ラティオスは、彼女の指示に小さく頷き、体全体を眩しい程に発光させ、再び寄り添ったのを確認したジルは颯爽と歩き始めた。
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