books(黒バス)

□歪んでいても
2ページ/4ページ

黄瀬は心の中で思った

弱った笠松先輩
ちょー可愛い

自分では隠してるつもりだけど 全身から溢れ出るあの寂しさ

これはチャンスだ







絶対手に入れる








部活が終わって片付けを済ませると、部室で笠松先輩が寝ていた
よっぽど身体に負荷を掛けたのか

)笠松先輩ー?
風邪ひきますよー
起きてくださいっス

どれだけ揺すぶっても
目を覚ます気配はない

同時に黄瀬の心を覆う
黒い影

欲しい
この人の心が欲しい
この人の身体が欲しい


でも



)もっと弱ってから
引きずりこみたいから



そっと唇に触れるだけのキスをしてその場を離れた


もっと傷つけて
もっとボロボロになったところを
貰うんだ










)お待たせっス

笠松先輩を時間差で呼び出しておいた
そしてその部屋で俺を待っていたのは

)遅いぞ
それで?話ってなんだ?

俺を待っていたのは
森山先輩

笠松先輩を捨てた先輩

)森山先輩って、もう笠松先輩とは別れたんですよね?

)おう

)じゃあ今の森山先輩って
俺のこと抱ける?

急な提案にきょとんとした
森山だったが

)……びっくりした
いけるよ?別に問題ない

)じゃあここで抱いて

そう言って椅子に座る森山先輩の首に腕を絡めれば

)仕方ないなぁ

やれやれと言った風に
森山先輩は俺にキスした

深いキス
流れ落ちる唾液は
もうどちらのものか分からない

椅子が小さかったので
森山先輩は床にブレザーを敷いて
その上に俺を寝かせた
こういう優しい心が
笠松先輩を虜にしたんだ

)黄瀬ーいくよ

その瞬間から
ズンっと入ってくる衝撃

)んぐっ………あっ
あっあああっ……

奥へと肉壁を割り裂く森山先輩
その容赦ない行為に
俺は夢中になった



そろそろだ


廊下から足音がする

ガラッと扉が開いた

)………黄…瀬?
何…して……

)見て分かりませんか?
セックスです

)おい途中でやめんな黄瀬

律動を途中で止められた森山先輩は笠松先輩など見ていないかのように動き始める

)はあっ……あっああっ
いいっ……

大きな音をたてて
走り去った笠松先輩を見届けた

後で追いかけよう

)いくぜ黄瀬
ちゃんと中で受け止めろよ

ぐちゅっっ

)んやぁぁぁぁっ!!
中出し熱い……

森山さんとの情事が終わった後は
笠松先輩を迎えに行った

先輩は部室で泣いていた





これはチャンスだ
笠松先輩を手に入れるために
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ