books(黒バス)

□すみませんウチの子が
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)私ね、小堀君が好きなの

放課後に隣のクラスの女子に呼び出されたと思ったらこれだ

まぁ大体こうだと思ったけど

人の好意を踏みにじるつもりは
もちろんない

でも俺には森山がいるから

)ごめん
俺、付き合ってる奴いるから

)そっか……
じゃあひとつだけお願いしても
いいかな……

)いいよ

)一回だけキスしてくれないかな

)………え?

びっくりした
さっき付き合ってる奴いるって
言ったところなのに

)一回でいいの…
そしたらきっぱり
小堀くんのこと諦めるから!

困った…

これ森山が知ったら
何て言うかな…
やめろって言うかな…

まぁあいつも相当遊んでるから
いいかな

)仕方ないなぁ…

そう言って俺は
その子の顔を両手で包んで
キスした
柔らかい唇が森山のと重なって
思わず舌を入れてしまった

しばらく俺は
我を忘れてキスを続けた


ガタッ

不意に扉が動く音

)………森山


蒼い顔をした森山が
走り去っていく

やべ

あいつ怒ったかな

)小堀君ありがとう
もうきっぱり諦めるから!
ごめんね

そう言って彼女は
出て行ったけど

森山どうしよう
ややこしいことになった…

小堀は頭を抱えた
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