books(ハイキュー)
□我慢の果てに A
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相変わらずの
飄々とした月島の姿
木兎と鍛えたのであろう
バレーの技術は
格段に向上していた
でもやっぱり
寂しそうな顔をしていた
あいつは今どう思ってるのか
たかがキスマークごときで
あそこまで怒った自分が
今思うと情けない
でもあの時は悔しかった
キスマークが誰のものなのか
俺は分かってた
木兎だ
それを月島が隠したのが
悔しかった
でも今もし時間を戻せるなら
きっとあんなことは
言わないだろう
自分から月島を手放したりしないだろう
行き場を失った性欲は
夜久でどうにかしている
これはあいつが望んだこと
別に何とも思わなかった
今でも月島を抱きしめたい
キスしたい
もっと近くで
あの肌に触れたい
そう思った
あんなに正直に
自分の気持ちを打ち明けた後に
別れ話を切り出した俺
あの時の俺は
死にたくなるくらい
月島が好きだったんだ
)どうしたの黒尾
夜久が心配そうに
顔を覗き込んでくる
)…なんでもない
忘れよう
)夜久ーヤろうよ
)いいよ
キスの感触は
全然違うけれど
その夜は夜久をむさぼった
月島は今何をしてるだろうか
セフレを見つけて
セックスしてるんだろうか
)ああっ……んっ黒尾っ……
集中してよ……
夜久の喘ぎ声で
現実に引き戻される
)あぁ……ごめん
我慢しろ、俺
すぐに忘れる
すぐに忘れる
あいつのことなんか
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もどかしい感じの2人でした!
続きます!