books(黒バス)

□淫らな貴方に
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それから俺たちはよく会うようになった


とは言っても別に
やらしいことをしてるわけではない





一緒に飯食ったり
バスケしたり



普通の友人同士がやることだった






俺は伊月の熱い視線には
気付かないふりをした

俺には別にそんなつもりはなかったから





というよりも俺は笠松の世話で忙しかった

黄瀬と付き合ってる笠松は
最近ケンカというか倦怠期というか…

黄瀬はチャラチャラしてるし
笠松は強がりだから大変だ


挙句の果てには
黄瀬とのセックスに愛を感じないだとか言い始める始末



まず身体許してる時点で
そいつのこと好きなんだってこと

何度も言ってるのに
聞く耳を持たない






全く仕方ない奴だな






ちょっと強引に
俺が攻めてやるか






笠松との帰り道


公園で足を止め
ベンチで向かい合う


)黄瀬が嫌なら
俺とならどうなの?

そう言って乱暴に笠松の唇を奪う


必死に抵抗する笠松

よしよしこの様子じゃ
黄瀬と俺との違いをちゃんと理解したかな



そう思ってると


道路に見える人影






見覚えのあるシルエット













)……伊月じゃん



笠松を解放してやると



走り去ろうとする伊月を追いかける


)おい伊月待てよ!


どんどんひと気のない路地へと逃げる伊月

腕を掴んだ時は随分
静かな袋小路まで来ていた



)森山さんは笠松さんが好きなんですか

)んなわけねーだろ
あいつは黄瀬のだ

ケンカ中なのをどうにかしてやろうと思っただけだよ


そう言うとポロポロ泣き始めた伊月


こいつはそんなに俺のことが好きなのか?


)森山さん………






俺と







セックスしてくれませんか
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