books(ハイキュー)
□我慢の果てに B
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合宿の最終日
近くの街で夏祭りが開催される
全員が夕方から
行くことを許可された
はしゃいで騒ぐ
日向や田中さん
俺は山口と行くことにした
暗い夜に浮かび上がる
祭りの光
屋台が立ち並び
いい匂いがあちこちからする
月島は特に何をするわけでもなく
歩いてばかりいた
それについてくる山口
ふと視線を上げると
前から歩いてくる
お面をつけた背の高い男
お面のせいで顔は見えないけど
月島には分かった
あの髪色
あの背の高さ
あの色っぽい雰囲気
あの少しゴツゴツした手
)………黒尾さん……
なによりの証拠は
夜久さんが隣を歩いてる
恋人つなぎで手を握ってる
2人は俺の真横を
素通りしていった
俺も何も言わなかった