books(ハイキュー)

□だって菅原だから
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どんなわがままも

許してしまう







俺の可愛い菅原なら










青葉城西高校バレー部主将

及川徹は烏野高校に来ていた


愛しい愛しいあの人に会うため






菅原孝支






身体の弱い
バレー部セッター


さすがに毎日会えるわけでは
ないけれど

たまにはこうして会いにこないと

彼、寂しがり屋だからさ



校門のところで待つ


いろんな女の子に声掛けられるけど、ごめんねまた今度




)スガちゃーん



遠くに見えた愛しいシルエットに
思わず声をかける



)及川!


驚いた顔をしているのかな

小走りで俺の元まで来てくれる

上がる息
混じる喘息の呼吸




身体の弱い菅原





)そんなに急がなくても
逃げたりしないよ



)………待たせたかと思って…
ごめんね…っ



)会いたかったよ

)俺も



そういって一緒に帰る

いつもの公園に寄って
ベンチに座って話をする

それだけの時間が俺にとっては
本当に幸せな時間だった



最近、菅原の元気がないのは


)影山は凄いや……
毎日毎日どんどん上手くなる

なのに俺はすぐつらくなって
立てなくなることもある

身体が弱いのが憎いよ
自分が憎い

セッターなんてやめたくなる



そう言って自分を責める菅原が

可哀想で愛しくて


)俺と同じセッターだよ
これ、運命なんだからさ

そんなこと言わないで

スガちゃんの今までが活きる瞬間がきっと来るから

もうちょっと頑張ろう

ね?






暗い顔をする菅原に

かけられる言葉は少ないけど


)いつもごめんね及川

)及川じゃないでしょ

)あっ……徹……

もう間違わないって約束したのに

)ごめん…許して……

)キスしてくれたら許す

)ほんとっ?



可愛い…可愛いすぎて困る

俺の首に腕を回して
キスをしてくる

深い深いキスをする

)んんっんんっ……

徹っんあっ……んん

夢中に舌を絡めてくる菅原に

及川も躍起になって

さらに深く舌を差し入れた





愛しい菅原



もう少し頑張れ




身体の弱さに負けるな




いつもそう祈っていたけど
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