『機能不全家族』とは何か。

ざっくり言ってしまえば、『子どもが正しく成長するのに相応しくない家庭環境』となる。

この表現では分かりにくいと思うので、少し砕いて説明します。


機能不全家族は、子育てや家族団欒といった一般的に家庭に存在すべきとされる機能が、健全に機能していない家庭のことを指している。

機能不全家族となる代表的な要因として、
@家族のアルコール依存
A身体的、性的、心理的虐待
B共依存
C家族同士の対立や不法行為
D育児放棄
以上の5つが挙げられる。

つまり、『家庭が崩壊している状態』なのである。

今では日本の家庭の8割が機能不全家族だと言われており、自分は無自覚でも周りからは異常な家庭だと思われるケースもあるのだ。


しかし1番危惧すべきは、機能不全家族の中で育った子どもへの影響だろう。

幼い頃から機能不全な家庭で育つことで、その家庭環境が一般的なものだと学習してしまう。

また、両親から愛情を得る機会が少ないことなどにより、自己愛や自尊心、他者への共感、他者の苦しみに対する理解などに欠けた人間にもなりやすい。

原因を辿ると、機能不全家族を築いてしまった家庭の親は、自分が機能不全家族で育った場合が多いことが分かっている。

幼少期の認識の問題が、機能不全の連鎖を生み出していると思われる。

こうした結果、社会と健全な関係を築くことができない大人に成長してしまうのだ(しかし、必ずしもそうなるわけではない)。



それでは、次のページで子どもへの影響について詳しく書いていきます。
機能不全が及ぼす子どもへの影響

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