PSYCHO-PASS

□よりにもよって世田谷とはな
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世田谷区


俺が二度目の人生を始めたところでもあり、肉親との別れをした場所でもある


って今は感傷に浸ってる場合じゃない




 
廃工場の入り口に俺と宜野座さんはいた


 
「やつはココに逃げ込んだようだな。」


「ですね。」


 逃げるにはもってこいだなまさに







ドローンが道路を往来しココら一区画を封鎖している


 ドローンつーのは人間の労働補助を目的として作られたロボットだ



 そして辺りにアナウンスをしているのは公安局のマスコットのコミッサちゃん





《こちらは公安局刑事課です。

現在、この区画は安全のため立ち入りが制限されています。

近隣住民の皆さんは速やかに退去してください。》







「しかしまた面倒なところに逃げ込みやがって。』


「そうだな...。」


 宜野座さんは携帯端末の立体情報を見ている


 工場の見取り図だろう


「端末で情報は確認したか?」


「はい。」

細かい情報は流し読みしたけど、なんとかなるでしょ


「よし、ならこれを着ろっ。」


 宜野座さんがジャケットを投げ渡してきた


「投げなくても。」

そう言いつつ俺はジャケットを着た





「そーいば、近隣住民の退去は終わっているんですか?」


 俺も立体情報で工場の見取り図を見つつ宜野座さんに聞いた



「大方済んでいる。


それと見ての通りの廃工場だ、デコンポーザー(分子分解銃/デストロイ)は使用するなとのことだ。」


「工場が崩壊する危険があるからですか?」



「あぁ。」


「了解です。」


 面倒だな




 そんなやりとりをしていると護送車が到着した


「来たか。」



 重々しく護送車のバックドアが開き4人の執行官が各々の足取りで俺達の元に集合した



「勤務初日に事件ってたいへんだねー。あっ、エイちゃんって呼んでいい?」



「どうぞご自由に。」


 えいちゃんってどうよ...矢沢かよ俺は


「全員、対象のデータに目を通してあるな?

今から二手に分かれ、鼠を締め上げて行く。」


なかなかエグイ言い方ですな宜野座さん


「あと、見るかに廃工場とわかるな。

デコンポーザー(分子分解銃/デストロイ)は使用するな。


工場が崩壊する危険性がある。」



「そりゃまた難しい注文だな。」

苦笑気味の征陸さん

その気持ちに深く同感です


「それじゃあギノさん、オレらはどうすりゃあいいんっすか?」

呆れている様子の縢


「対象の犯罪係数が更新される前に押えればいいことよ。」

無表情に断言する六合塚さん

クルーですな


「そういうことだ。」



二台の搬送ドローンが宜野座さんと俺の前に近付きコンテナカバーを開けた


その中には三挺ずつのドミネーター





「縢と六合塚は俺と来い。あとの二人は高橋監視官と同伴しろ。」


了解。

ウィーっす。


宜野座さん達は工場内に侵入していった

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