昴の第一本棚(長編)

□ご主人様と私 後編
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5章2



「ご主人様


ご主人様がすごく欲しいのですが…


今は運転をされていて

それは我が儘だと

解っていますので



ご主人様の横で


慰めさせて頂いても

宜しいでしょうか?」


スカートの裾を少し持ち上げる


スカートの中に籠もっていた

私の女性な香りが車内に充満する


「ご主人様の近くに

一緒に居させて頂いたら

私がこうなることは


初めてお会いした頃から

ご主人様が一番よくご存知ですよね…」


ご主人様の

それまでの固い表情が

フッと和らいでいらして


『やっぱり…』

そう呟かれた




『ダッシュボードを開けて

中から小さな紙袋を出して』


仰る通りにする



『私の意志を伴わないで

慰めることは禁止の筈よ』


『袋から取り出して

本体もリモコンも電池を入れて

すぐに使えるようになさいね』


中からは

小型のリモコン式のローター


「はい

準備出来ました」



『リモコンは私に

本体をクリトリスのところへ


そーっと

触れるか触れないか位に当てて』


スカートは捲らないのよ

他の車の人に

貴女の大切なところは見せられないわ
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