昴の第一本棚(長編)

□ご主人様と私 外伝 U
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外伝 第4章 2




メイドとして

直接愛純にお仕えする?


愛純の役に立つことなら何でもしたい


でも

あの方やお嬢様の愛人である私は

奥様と顔を合わせ続けることは辛い





それに私は

愛純の後ろではなく

愛純の隣にいたいから




ご主人様に相談してみよう



ずっと愛純の隣にいたいから


〇大の経済に進学させて下さいって




ご主人様が応援して下さるにしても


学力的に無理と言われる訳には行かない


多分、愛純なら大丈夫


でも私は…




だから私は

それから必死で勉強をした



愛純が泊まりに来ても

愛純の屋敷(ところ)に泊まりに行っても


本気でちゃんと勉強をしていた




その頃には

ご主人様も

合格をしたなら

入学に掛かるあれこれを

約束して下さっていた







私が愛純の隣にずっといる為の日々を過ごしている頃





とうとう恐れていた出来事が起きた




休憩時間に愛純とおしゃべりをしていたところに

その女性(ひと)はやって来た



私達の教室にツカツカと入って来て


私達に向かって話し掛けた


『ごきげんよう

ちょっといいかしら?』
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