NOVEL

界王様からの贈り物
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悟空があの世に来て約一年が過ぎた頃、既にあの世に悟空の敵はいなかった。



悟空『 界王さまぁ。もっと強ぇヤツはいねえのか?』


界王『 お前の成長速度が早過ぎるんだ!…強い奴が死んで来るのをひたすら待つんだな 』


悟空『 そんなぁ〜ιそりゃねぇよ。ここは刺激ってヤツが全く無ぇしよ。オラおかしくなりそうだ 』

悟空はうかない表情で草の上に寝そべった。



界王『 全くしょうがないヤツだ 』



すると、遠くから悟空を呼ぶ声が聞こえてきた。



『 悟空よ〜い 』


悟空『 あっ!!占いババ!!久しぶりだなぁ!なんで此処に? 』


占いババ『 お前さんが退屈する頃だと思っての。遊びに来てやったんじゃ』

悟空『 さっすが占いババ!! 何でもお見通しだな!』


占いババ『 そろそろ下界に残してきた家族が 気になる頃じゃろて。見せてやるわい。…ホイ ホイ ホイ…』


占いババがお決まりの呪文を唱えると、水晶玉に映像が映し出された。



悟空『 チチ!!なあ ばあちゃん!声も聞けるか?』

占ババ『 一方的に聞こえるだけじゃがな。会話は出来んぞよ 』


悟空『 ああ。それでいい』




チチ『♪〜今日は 悟飯ちゃんが塾の強化合宿から一週間ぶりに帰ってくるだ♪』


牛魔王『 悟天、良かっただなぁ。兄ちゃんが帰ってくるだぞ!』


悟天『 ばぶ♪』


チチ『 そうだ!おっ父、おら悟飯にドラゴンスイーツの実を食わせてやりてぇだ!今から採りに行ってくるから、悟天を見ててけれ』


牛魔王『 だどもチチ、何処にあるか知ってるだか?あれは確か悟空さしか知らないパオズ山でも奥の方の秘境にしか無いとか…』


チチ『 大丈夫だ!うんと若ぇ頃に一度、悟空さに連れてってもらった事があるだ!心配ねえだよ』


牛魔王『 ならいいが…気をつけるだぞ。』


チチ『 わかってるだ!それじゃ行ってくるだ!悟飯はドラゴンスイーツが大好きだから、きっと大喜びするだ♪』




悟空『 ドラゴンスイーツだって?! 』


界王『 なんだい悟空。大声出しおって 』


悟空『 ドラゴンスイーツの木は、普通の人間には行け無ぇ場所にしか無ぇんだ!舞空術どころか筋斗雲も使えねぇあいつには無理だ!!』



界王『 なんだお前の嫁さん空飛べないのか。けど悟空、お前の嫁さんは‘普通の人間’なんてか弱いもんじゃないだろ(笑)なんとかなるサーモン!プププッ(笑)』



界王のシャレに気付く事無く、水晶玉を凝視する悟空。


果たして、チチの運命は!?
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