NOVEL
□ベジータの赤ちゃん奮闘記
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― 一方、ベジータは…
いつまでも泣き続ける愛娘に、苛立ち続けていた。
ベジ『 くっそぉぉ!何をやっても泣き止まん!!いっそ殴ってやろうか 』
そこへ、悟空が瞬間移動で現れた。
悟空『 よっ!ベジータ!何やら大変そうだな。』
ベジ『(よりによってこんな時に)何しに来やがった!! 』
悟空『 まぁ そう怒んなって。そんなこえぇ顔してっから、子供が泣くんだよ。貸してみろ。』
そう言って、悟空はひょいとブラを抱き上げた。
ベジ『 貴様 勝手に…!』
その途端、何故かブラはピタッと泣き止み、ニコッと悟空に向かって笑顔を見せたのである。
悟空『 ほらな。』
ベジ『 オレがあれだけやっても泣き止まなかったというのに…!…ハッ!!…まさか…ブラの本当の父親は…カカロット、貴様なんじゃ…!?』
悟空『 なんでそうなるんだι』
ベジ『 どおりでちっともオレに似てない訳だ!!』
ブルマは頭を抱える。
チチ『 ンなんだってぇぇっ!!!!? 』
チチはモニター室を飛び出した。
ブルマ『 あι 』
悟空のもとへと猛進してきたチチは、勢いよく夫の胸ぐらを掴み、問い質した。
チチ『 悟空さ!どういう事だ?! 今の話、本当け?!』
悟空『 落ち着けよ、チチι 』
チチ『 否定しねぇだか!?なんてこった!よりによって浮気相手がブルマさんだなんて!!昔っから妙に仲良いと思ってただに…そういう事だったんけ!! 』
ベジ『 おのれカカロット!!! 貴様ぁ 絶対許さん!!! 』
悟空『 ちょっ…タンマ!タンマぁ!!!』
チチベジ『 問答無用!!』
悟空『 うわぁああ!!!!』
チチとベジータの容赦のない攻撃に、
『とんでもない組み合わせの最強タッグだ』
と戦きながらも、しっかりとブラを守る悟空のその姿は…
かえって二人の誤解を増大させた。
悟空『 コラぁ!! ブルマぁ!! どうせどっかでこれ見て笑ってんだろ!早く出てきて誤解をといてくれーっ!! 』
悟空の悲鳴を尻目に、一人モニター室で笑い転げるブルマであった。
END。