NOVEL

月・影・輪 ―げっけいかん―
2ページ/7ページ


青白く輝く満月を

黙って見つめるその姿は

おらの胸をギュウ…ッとしめつける。


けっして口には出さねぇが、きっと心の中で何度も語りかけているだ。


『 じいちゃん… 』

と。



おらは堪らなくなって、思わず悟空さの背中を抱きしめた。




悟空『 チチ…どうした?』




慰める言葉を見つける事ができなかったおらは、悟空さを抱きしめながら、ただ一言だけ呟いた。




チチ『 悟空さ……愛してるだ。』
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ