NOVEL

界王様からの贈り物
3ページ/6ページ

悟空『 危ねぇ!! チチィ!無茶すんな!!悟飯は何してんだ?!』


占ババ『 塾の強化合宿から戻っとらんて言ってたじゃろが 』


界王『 つくづく人の話を聞かん奴だな。お前 』


悟空『 わ゙ー―――っ!!!もう見てられねぇ!こんな感覚、オラ初めてだ 』


界王『 少しはワシの苦労がわかったか 』



悟空がハラハラさせながら自分を見ている事など、チチは知るよしも無かった。

チチ『 やっと見つけただ!思ったより時間食っちまっただな。』



そこには、白く光る大きな実が、スズナリになっていた。


チチ『 早いとこ採って帰らねぇと…よいしょ…っと……採れただー♪』




界王『 どうにか無事に終わりそうじゃないか。ワシの言った通りだった!』


悟空『 ……… 』



その時だった。



『 ギャオオオー―ン!! 』


今まで見た事がない生き物が、チチの前に現れた。


チチ『 なんだべこのバケモンは ?! 』



体長は およそ10b。ドラゴンとウサギを足して二で割ったような外見だ。
…決して可愛くはない。




チチがあっけにとられていると、その怪物は容赦なくチチに襲い掛かかってきた。



怪物の攻撃をかわしきれず、かすり傷を負うチチ。

チチ 『 痛っ!!何するだ!このっ!! 』



チチは渾身の力を込めて、怪物に蹴りをいれた。




チチ『 …き…効いてねぇだ。おらの攻撃がまるっきり……!!』



悟空『 逃げろ!!チチッ!!逃げろー――っ!!』




チチ『 力で敵わないんだったら…お…おめえ、ちょっと待つだ!! それだけでけぇ体なら、脳ミソもでけぇハズだべ!! 』


チチは怪物に話しかけた。


チチ『 おらの言葉、わかるだな?! お願ぇだ!おらが欲しいのはたった1個だけだ!後は ぜーんぶ おめぇのだ!!今回だけでいい、見逃してけろ!! 』



悟空『 バカ!そいつは昔からオラの言う事しか聞かねぇんだ!! 殺されっぞ!! 』


界王『 なんと……!』
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ