NOVEL
□界王様からの贈り物
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悟空『 危ねぇ!! チチィ!無茶すんな!!悟飯は何してんだ?!』
占ババ『 塾の強化合宿から戻っとらんて言ってたじゃろが 』
界王『 つくづく人の話を聞かん奴だな。お前 』
悟空『 わ゙ー―――っ!!!もう見てられねぇ!こんな感覚、オラ初めてだ 』
界王『 少しはワシの苦労がわかったか 』
悟空がハラハラさせながら自分を見ている事など、チチは知るよしも無かった。
チチ『 やっと見つけただ!思ったより時間食っちまっただな。』
そこには、白く光る大きな実が、スズナリになっていた。
チチ『 早いとこ採って帰らねぇと…よいしょ…っと……採れただー♪』
界王『 どうにか無事に終わりそうじゃないか。ワシの言った通りだった!』
悟空『 ……… 』
その時だった。
『 ギャオオオー―ン!! 』
今まで見た事がない生き物が、チチの前に現れた。
チチ『 なんだべこのバケモンは ?! 』
体長は およそ10b。ドラゴンとウサギを足して二で割ったような外見だ。
…決して可愛くはない。
チチがあっけにとられていると、その怪物は容赦なくチチに襲い掛かかってきた。
怪物の攻撃をかわしきれず、かすり傷を負うチチ。
チチ 『 痛っ!!何するだ!このっ!! 』
チチは渾身の力を込めて、怪物に蹴りをいれた。
チチ『 …き…効いてねぇだ。おらの攻撃がまるっきり……!!』
悟空『 逃げろ!!チチッ!!逃げろー――っ!!』
チチ『 力で敵わないんだったら…お…おめえ、ちょっと待つだ!! それだけでけぇ体なら、脳ミソもでけぇハズだべ!! 』
チチは怪物に話しかけた。
チチ『 おらの言葉、わかるだな?! お願ぇだ!おらが欲しいのはたった1個だけだ!後は ぜーんぶ おめぇのだ!!今回だけでいい、見逃してけろ!! 』
悟空『 バカ!そいつは昔からオラの言う事しか聞かねぇんだ!! 殺されっぞ!! 』
界王『 なんと……!』