NOVEL
□ねぇ、悟空さ。
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【ねぇ…おじいちゃん。】
おじいちゃん、見てる?
おじいちゃんが神龍と一緒にいなくなってから
私はずっとおじいちゃんの道着をお守り代わりに持っているんだよ。
けどね…
それでも時々、寂しくてくじけそうになるんだ。
だからね、おばあちゃんに頼んでこの道着を作ってもらったの。
同じ服を着たって、おじいちゃんにはなれないことくらいわかっているけど
それでもこれを着てかめはめ波を撃てば、どんな壁でも越えられる気がしてくるから。
『 か…め…は…め…波!!!』
ねぇ、見てる?おじいちゃん。
私…かめはめ波、上手くなったでしょ?
私…これから先もずっと…頑張るから。
おじいちゃんにも
……ドラゴンボールにも頼らずに、自分達の力で大切なものを守ってみせる。
だから
いつか…夢の中でもいいから…
『 強くなったな、パン!』
―…て…おじいちゃんに褒めてもらえる日が
…くるといいな。
【ねぇ…おじいちゃん。】
END。