NOVEL
□ねぇ、悟空さ。
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『 か…め…は…め……波ー―――!!』
「!!!!」
…死ぬかと思っただ。
やっぱり気のせいなんかじゃねぇ。
技も、仕草も、醸し出す雰囲気も……
『 あちゃ…やり過ぎちゃった。ごめんね、大丈夫だった?おばあちゃん!』
悟空さそっくりだべ。
まるで、悟空さ自身がこの子の中で生きてるみてぇに。
「 大丈夫じゃねぇだ!死ぬかと思っただよ!!まったくもう!!おめぇは女の子だぞ?!山にこったらでっけぇ穴空けちまって!!」
『 ごめんなさぁい…』
口では怒鳴りながらも、内心では嬉しくて涙が出そうになっただ。
それもこれも
ぜ〜んぶ悟空さのせいだぞ?
ちゃんと聞いてるだか?!
悟空さ…
愛してるだ。
【ねぇ、悟空さ。】
END。