Real Emotion
□スマイル0円。
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かなりのデンジャラスな仕掛けに釘付けの7人だったのだが……一方の二次元ログイン組の二人は………。
千春『 はぁ〜左之さんのシルエット〜///// って、みんな楽しそうだねっ!? 美里はさ〜 後ろ…気付いてた?』
美里 『 うんうん。って、え!?後ろ?何?何?』
美里は、慌てて振り返るとスタンド席にたくさんのお客さんが座っていた。
《《 キャーキャー 》》
手を振る観客席…。
それを見た千春は、しみじみ想いを吐き出した。
千春『名前が出る事はないけど、楽しむ気持ちは一緒だよね?』
美里 『うわ〜っ!いつのまに? って、うんうん!だねだね!』
そんな時、スタンド席の声が聞こえてくる。 心にその存在を感じた瞬間に想いは実体化するのだ…。
《『あ、あそこに座ってるの〜千春ちゃんと、美里ちゃんじゃな〜い?!』》
《『うん!そうだね〜 あ、私… 美里ちゃんに、名前変換して読んでるんだった〜 千春ちゃんに本気で支えられた感!満載〜だよ〜』》
そんな発言が聞こえれば、ちょっぴり くすぐったい千春と、美里…。
優『 書き込みしなくてもさ…見てくれてる人、きっとたくさん居るよねっ!』
美里『 ん?優ちゃん…?』
千春と、美里の二人は優の声が聞こえると視線を皆が座る座席に戻した。
正美 『私もそう思う…。書き込みって誰でも出来る訳じゃないと思うし…すごく勇気がいるもんね…。』
良美 『だよね〜 なかなか書き込みとかさ出来ないもんね。 私も色んなサイト見たりしたけど コメ残したのは ◇Moon Crying◇が初めてだったりするんだぁ…。』
千春『そうだったんだ…』
良美『うん、だから何か…自分でも不思議で…始めてコメした時 、凄く緊張して送った事をさ〜 今でも覚えてたりするんだよね…。』
美里『そっか…。そうだよね〜 緊張するよね。』
そんな会話に琴が、着替え中の幹部達を遠目に見ながらゆっくりと口を開く。
琴『 書き込みがないと… 管理人さんは不安になったりもするんやけど…… 私が夜…◇Moon Crying◇を、ひと回りしている数時間の間にも……夜中やのに…何十人も来店してるんやで…』
優『何か分かる!私もカウンター見ちゃったりする!! 気になっちゃうって言うか……。』
ぷちっこ『うんうん! ◇Moon Crying◇や管理人さんが、愛されてるんだな〜って感じたりすると、嬉しくなったり 心がほっこりしちゃうよね〜』
美桜『 あるある…人様のコメント読むのは……と思いながらも、管理人さんとのやり取りにニヤニヤしたり……. でも、《いいのだ!それが◇Moon Crying◇の世界だ!》なんて自分なりに解釈してみたりして…… でも、でも……きっと、表に出る事 それが《全て》でもなくて…』
『 『 『 分かるぅ…。』』』
事前のアンケートで皆は同じ風な感情を書いて居た。
何に使われるかも分からなかったアンケート…。
だが、悩みながらも 真剣に◇Moon Crying◇に向き合って書いた気持ちは ここに居る皆が一緒だった。
顔も知らぬ仲間たち…。
だが、このメンバーが同じ感情で、今 打ち解けられるのは、繋がりを大事にしているからなのかもしれない。
架奈『 副長曰く 出自を問わず《武士》として扱う! って事だし、薄桜鬼愛があれば 書き込みするとか…しないとかじゃなくて 皆 一緒だよね…。』
架奈がニコっと笑い、その場をまとめると9人は後ろをくるっと振り返った。