LIBRARY:01

◆SHYNESS
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蛮ちゃんはこういうとき、凄くイジワルだ。
攻めるタイミングを掴むと、ソコを徹底的に弄り倒す。
ほかのひと相手にはどうかなんて考えたくもないけれど、少なくとも銀次相手の時は散々なものだ。

「うぁ、あ…ん、っく!」
…恥ずかしい。
何度めだろう、こうやって抱かれるのは。
まだ両手で数え切れるほどだと思う。慣れるなんてとんでもない。
回数を重ねるほどに、自分の身体がどうにかなってしまいそうだ。
『開発される』というのは、多分こういうこと。
加えて、彼は巧みになるばかり。
いや、銀次のレベルに合わせてくれているだけだろうけど。
「も、っ…オレ、もたな、い」
「嘘つけ、まだイけんだろ」
そう言って、大きく腰を打ち付けられた。
ぐちゅんと音が響くのと同時に、繋がった場所から強烈な快感が這って来るのに抗えない。

今日、3度目の絶頂。
マトモな声にならず、自分が発しているとは思えない喘ぎと共に果てた。
こっちが極まっている最中だって、突き上げる動きを止めてはくれないのだ。
敏感になった粘膜を擦られ続け、腰だけが勝手にビクビク悶えている。
「うぁ、ア、やっ…!んぁ、あ…それヤダ、っ…止…」
「美味そうに喰い付いてきてンのはお前だって。オレので中、すっげーグチャグチャなの分かンだろ」
さっき一回…出されたから。
わざと聞かせるように、打ち付けてきたりして。
「腰揺れてるくせに」
「だって…蛮ちゃんが気持ちよくするから…」
「分かってるって、お前は身体の方が正直だもんな?」
それじゃあ銀次が、ものすごくイヤらしい奴みたいだ。
…でも否定できない。
そういうふうに、されたんだから。
もっと暴きたいと求められれば、拒否しきれないように…。

「すっげーヒクつくんだぜ、銀次がイくと…。最高に締め付けてきて」
「もぉ…!恥ずかしいからストップ!!」
言葉にされると恥ずかしいことを、彼はいつも囁いてくる。
ナカの様子がどうだとか、肌の感触がこうだとか。
…自分のカラダのことだとしても、わからないし知らないし。
その言葉だけが後々まで頭に残って、普通にしてるときにふと思い出してしまうことだってあるのだ。
彼のリアルな音声ごと再生してしまえば、全身が熱くなって。
言われたことを、すべて意識して。
…ヘンな気分になっちゃうし。
「そういうの、禁止!ヤラしーからダメ、っ」
「別にいいだろ、ホントのことしか言ってねーぞオレは」
確かにそうかもしれないが、銀次はまだ『言葉攻め』というものへの耐性が限りなくゼロに近い。
普段の暴言やら毒舌ならある程度平気だけど、こっちは全く違う。
ヤラしーことも初心者、抱かれている最中も常に必死なのだ。
えっちなこと自体がイヤだという訳じゃ…なくて。

その辺りを精一杯訴えてみたら、蛮がしばらく考えるような様子をみせた。
ただし、明らかに悪いことを考えている顔だと判別する余裕は無し。
「…そうだな、銀次がそこまで言うんなら。当分封印してやってもいいぜ?実況プレイ」
「ほんと!?」
彼が前向きに(?)受け取ってくれたことに喜ぶあまり、『実況プレイってなんだ』と突っ込むのも忘れた。
加えて、銀次のいうコトを素直に呑んでくれるような人でもないということすら忘れていたのだ。

「オレが言わなきゃいいんだろ?お前が実況してくれよ。上手くできたら、暫くオレも封印してやる」
「…へ」
にこやかに言われたところで、内容は爽やかさの欠片もない。
首を横に振ることも許されず、かなり強引に押し切られ。
…泣く泣く、更に恥ずかしい目にあうことになった。
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