LIBRARY:01

◆SHYNESS
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彼の蠱惑的に強請るような声が耳を撫でる。
「ホラ、ちゃあんと教えてくれよ?ココ、どーなってる?」
「うっ…言えな…よ、ぁ…」
緩やかに突かれながら、そんな風に促され。
ちゃんと言わなきゃ、また『実況プレイ』を始めるぞって。
…よく考えれば、どっちになったって恥ずかしいんじゃないかと分かるものだが。
しかし今の銀次には考えつきもしなければ、比べる事だってできない。
第一、表現しろと言われてもよく分からないのだ。
言葉を選べるほど語彙に富んでいるわけでもなく、彼のように上手くなんて出来やしない。
結合部がどうなっているか、なんて…。
「実況しやすいように鏡でも持ってきてやろうか?それとも、録画がお好みか」
「だめっ…そんなのヤダ…」
ゆるりと首を横に振っただけで腰の辺りがゾクゾクした。
言わなきゃ、彼はきっと解放してくれない気がする。
「…オレの『コレ』、どーよ?」
甘えるように腰部を寄せられながら、そんなこと囁かれて。だんだん、頭の芯から蕩けてゆく。
イヤらしいことを口にすることすら気持ちイイことのように思えてくる…。
「蛮ちゃんの、これっ、ズルい…」
「何だそりゃ」
「だって、オレの気持ちいいとこばっかりコスるもん…うぁ、っ」
またゆっくり中を動きまわる熱。
激しくされるのもたまらないけれど、挿入されているものをじっくり教え込まれるようなこの動きも弱いのだ。
ググッと押し込まれて、そっと抜かれて──…。
「あぁ、ッ!!や、だぁ」
内側を擦られる感覚が生々しい。
括れた部分が、襞をズルズル掠めるのが気持ちいい。
切っ先が奥へ届くたびに、きゅんと締め付けてしまうのが自分でも分かる。
「ふぇ、っ…イイ…っ」
「その調子」
こんなの、褒められたと言わないと思うのだが。何でか嬉しくて、自ら腰を押し付けていた。
次第に、さっきよりも顕著に理性が麻痺していくような…。
でもそれが心地良くて逆らえない。
…もっともっと、欲しくなってしまう。
「オレの、ナカで…びくびく、してて」
「それで?」
「また、おっきくなった…。張り出したとこ、が…なか、こすって…」
その動きがイヤらしいのだと訴える。
「もーっと深いトコ、欲しいだろ?」
誘われるように問われてしまえば、簡単にコクリと頷いてしまっていた。

腰の角度がゆったりと変わり。
抉る肉槍が、一段と際どいところへ収まっていく。
「ひぃ…ん!!やあっ、ダメ、だめ…!!」
「いい加減、『ダメ』は誘うだけだって学習しろよ」
突き上げながら、また実況を請う。
喘ぎを漏らすので精一杯な銀次も、次第に口が勝手に動き出す。
結合部の濡れた音があんまり恥ずかしいから、無意識にそれを覆い隠すように。
「さっきより、深いっ…!奥、かたいのきて、るっ」
言葉を選ぶ余裕なんて無いから、そのまま喋り続けた。
…すると、埋まったモノがヒクンと反応したように思えたのだ。
「拙いのって…クる、な」
「蛮ちゃん…?」
つたない、って何だろう。
そんなことを考える間もなく、次の波が来て。

一度注がれた精液が爆ぜる音が響く。
中で出された瞬間の悦を、カラダが当たり前のように思い返させる。
アレがまたくるのかと思うとたまらない。
確実に、二度目は近づいている。
「うぁ、あ…あっ!!掻き回してる…ぅ、いやぁ…腰、まわすの…ヤ、ぁ」
「絡み付いて離してくんねーんだもん、お前の、ココ」
──じゅぷ、ぐち、ちゅ…と。蕩けた音が恥ずかしい。
銀次が一番よく分かっていた。
嵌り込んだ熱杭を逃がしたくなくて、貪欲に襞を絡ませる。
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