僕の選んだ人は・・・

□嫌な予感は的中なのです!
3ページ/8ページ

「っ・・・・!?」

痛い。何これ・・・痛い・・・。

「やだ・・・っ!やめて荒北!離して!痛い!」

恐怖と痛みで泣きそうになって抗議する。

必死に覆い被さってくる荒北の肩を押して抜け出そうとする。

「うるせェって言ってんの」

そう言うと、強引に唇を寄せると、キスをして来た。

声にならない声が出る。

初めてなのに。キスは本当に好きな人と幸せな中でって。

一度離れた唇。

思わず溢れ出してくる涙を自らぬぐうこともなく、また、荒北もぬぐってくれるなど優しさは見せなかった。

呆然とする僕に再びキスを落としてくる。

僕の手首を頭の上で、しかも片手で固定され、自由なのは脚だけだった。

しかし、今脚を暴れさせれば荒北を傷つけてしまう。

まだ心のどこかで信じてるんだ。

バカをやってるらっきーに戻ってくれると。

正気に戻ってくれると。

しかし、僕のそんな願いも希望もむなしく散る。

キスをしたまま制服の裾から骨張った細い指が入ってくる。

初めての人に触られるという行為と、思った以上に冷め切った手の冷たさに身体をよじらせる。

「んっ・・・。気持ちいいんじゃねェノ?やせ我慢はよしたらァ?」

静かに唇を離すと、そう耳元で囁く荒北。

その手が僕の腰のラインをなぞるように昇ってくる。

僕の胸に優しく手を這わすと、胸周りを撫でるようになぞった。

「っぁ・・・・」

細い指が肌の上を少しだけ押しつけるように伝っていく。

その快感にも似た指の感触に身体が跳ねる。

驚きと恥ずかしさで涙は止まり、代わりに顔に熱が集まっていく。

荒北は僕の制服を脱がしていくと、鎖骨に小さくキスを落とす。

少しずつ下へ下がっていくキス。

腰のあたりにキスを落とされたとき、舌で舐められる。

「ひゃぁっ!」

思わず出た声に、荒北はニヤリと笑うと、スカートの中に手を入れてきた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ