僕の選んだ人は・・・
□嫌な予感は的中なのです!
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荒北は嫌がる僕をみて、舌なめずりをすると、自分の制服のベルトを外しだした。
このままだと本当に最後までされてしまう。
「やだぁ!誰か!誰かぁ!!」
必死に部室の外にいるかもしれない人に助けを求める。
荒北が何か罰を受けるかもしれないとか、傷つくかもしれないとかそんな心配はもう無かった。
とにかく早くこの中から抜け出したかった。
「おい!どうした!?」
人の声が聞こえ、助かったと思った僕はもう一度助けてと叫ぼうとしたが、荒北に手で口を押さえられ、声を出せない。
向こうの人は鍵が内側から閉まっていて開けられないのか、扉を激しくたたいている。
「メンドォ・・・」
そう呟いて私に馬乗りになったまま扉の向こうの人に叫んだ。
「すみませーん。ただじゃれていたら興奮して叫んじゃいましたー」
少しだけおちゃらけたように。
さも申し訳ないとでも言うように。
声だけ聞いていれば"そうなんだ"と納得してしまうほどに上手に証拠隠滅をはかるこの男。
「そ・・・そうですか。失礼しました」
向こうの人が足早に遠ざかっていく足音が聞こえる。
「さァてと・・・。お仕置き」
荒北はそう言うと、僕の秘部に指を入れた。
突然走る激痛と、圧迫感。
吐きそうになる気持ち悪さをこらえ、痛みで遠くなる意識を必死で捕まえようとする。
「あ・・・っぁ・・・・ぅ・・・」
何が言いたいのか自分でも分からない。
全てがクリアになったかのように、何も考えられない。
「あ〜ぁ・・・。息しろヨォ雫チャン?」
少しだけあきれたように、さっきよりも獣に近い目で、ニヤリと顔をゆがませた。
自分の中で何が起きているのか分からないまま、襲い来る激痛と、少しの快楽。
最初は激痛だったのが、今では快楽の方が勝り、痛みさえも快感に思えてくる。
「うっわ・・・絡みつくネェ・・・」
「やぁ・・・ぁ。あらっ・・・きたぁ・・・」
感じたことのない快楽に身をよじらせ、何も考えられなくなっていく。
感覚がマヒしているみたいだ。
「もォ良っか」
独り言のような荒北のつぶやきが聞こえると、先程とは比べものにならない大きな何かが僕を貫く。
「っ・・・!?あぁっ」
思わず荒北の制服を握りしめる。
「手はここ」
荒北が僕の腕をつかむと、首にしがみつかせるように持って行かせた。
制服越しに荒北の熱が伝わる。
「あぁっ・・・んぁ・・・やぁ!ぁんんっ」
身体の熱に思考を奪われ、荒北の危ない雰囲気に飲み込まれていく。
あれだけ嫌がっていたのに、熱っぽい荒北の目と、少しはだけた制服。
未だ残る噛まれた痛みと、感じたことない快感。
ただただ快楽に身を任せた。
「くっ・・・」