僕の選んだ人は・・・

□嫌な予感は的中なのです!
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太ももをなで回す手がいやらしく感じて、思わず脚を閉じ、身体をよじらせる。

「閉じんじゃねェヨ」

ここから先、何が起こるのか。

いくら馬鹿な僕でも気づいてしまった。

素直に足を開くわけがない。

やめてほしい意味を込めて、荒北を睨む。

「何ィ?煽ってんの?」

「ちがっ!」

「そうとしか思えないけどォ?」

荒北はそう言うと、再び私にキスを落とした。

「ふっ・・・ん・・ぁ」

どんどん激しくなっていくキスに、苦しくなった僕は未だ自由のきかない腕を振りほどこうと暴れた。

しかし、キスは僕の反抗に比例して激しくなっていく。

ついには口の中に舌が入ってくる。

ぬるっとした生暖かいその個体が口の中で暴れる。

閉じることのできない口のなかに、どちらのかも分からない唾液がたまる。

それが口の端から溢れ落ちていく。

キスを続けたまま、荒北は下着の上から僕の秘部に指先で触れる。

「んんぁっ」

触り慣れていないそこに、荒北の指が這う。

「あ・・・やぁ・・・!ふぁっ・・・っ」

感じたことのない快感に身を震わせる。

ようやく荒北の唇が離れ、僕の口の中と、荒北の舌の間に銀の糸が引く。

それも間も無く途切れ、静まりかえった部室の中では僕と荒北の荒い息づかいだけが響いていた。

「あ〜ぁ・・・。雫チャン。グッチャグチャダネ」

そう言って僕の秘部から離した荒北の指はかすかに粘りけのある物でしめっていた。

「え・・・何それ・・」

僕が恐る恐る聞くと、荒北が驚いたように目を見開く。

「もしかして・・・知らないノ?」

荒北の問いに小さくうなずく。

「ふぅん。これは雫チャンが気持ちよすぎて出しちゃった液体だョ」

それを聞いたときに、顔に酷く熱が集まった。

顔を逸らす僕を荒北は満足そうに見ていた。

「脚あげろ」

と言われ、荒北の方を見る。

何をする気なのか、その目を見ただけで分かってしまった。

「や・・・荒北・・・。や・・・やめよ?ねぇ?お願い・・・離して」

必死に懇願する僕を見て舌打ちをすると、

「ごちゃごちゃウッセーョ!」

といい、下着を勢いよく脱がしてきた。

「やだやだ!やめてよ!やだってば!ねぇ!」
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