神獣は鬼神のもの

□貴方は私を殺す気ですか。
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ほんのり微裏注意です

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嗚呼、もう、止めてくれ。









私は心の中で懇願していた。





私が押し倒したまま何も動かないのを不思議に思ったのか、白澤さんはこてんと首を傾げた。








そんな上目遣いで私を見るんじゃない!



白豚の癖に...!











「...ほーずき?」


心底不思議そうな声色。

「......何ですか。」

「いや、其れこっちの台詞だから。...何してんのお前。」


白澤さんの肌は、白い。


綺麗だったので、頬に手を添えて少し擦ってみた。すると白澤さんは益々訳が分からないという顔をした。

「え?っちょ...何」

擦った所がほんのり朱に染まる。




「...あまり私を煽らないで下さい。」

「へ?煽るって、僕が?」

「貴方以外に誰が居るんですか...!」

「僕何もしてないけど」

「無自覚め。」

自分で意識していないというのが一番たちが悪い。


「変な事すると...襲いますよ?」

「もう襲ってるじゃん!」

白澤さんは、何がそんなに面白いのか、ケタケタと笑い始めた。

「ひゃっ!?」

其れが何だか面白く無かったので、服の上から乳首を摘まんでやった。

「んやっ...鬼灯っ...っあ、ん」

クリクリと撫で回してやると、直ぐに甘い声が聞こえてきた。

「...何されたいですか?」

私は白澤さんの耳元で、業と意地悪く訊く。

すると白澤さんは、頬を赤らめ、潤んだ目でこう言いのけた。












「......相手が鬼灯なら、何されても良い、よ...?」
















嗚呼、貴方は私を殺す気ですか。










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