天帝と愉快なキセキ達

□俺達の天帝様
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キーンコーンカーンコーン






最終下校のチャイムが鳴った。




緑「急ぐのだよ。日直の教師が見廻りに来る。」

黒「分かりました。...あれ、そういえば赤司君はまだ戻らないのでしょうか。」

緑「嗚呼、コーチは話が長いからな。赤司が主将になってから、奴が最終下校時間前に帰れる日は少ないのだよ。」

黄「...やっぱ主将って大変ッスね。」

青「そりゃそうだろ。特に黄瀬みてぇな奴が居ると纏めるの大変だろうからな。」

黄「それ青峰っちには言われたくないッス!」

青「何だよそれ!俺こそ黄瀬になんか言われたくねぇよ。」

黄「本当の事を言ったまでッスよ!」

青「はあ!?何だと黄瀬!おいテツ、黄瀬にひとこと言ってやれ!」

黒「黄瀬君、同感です。」

青「おいいぃぃぃいっ!?テツゥゥッ!?」

緑「お前等煩いのだよ!!さっさと帰るぞ!」

わいわい騒ぎながらも、一斉に部室から出る。




体育館の横を通った時、偶然にも赤司君に出会った。


黄「あ!赤司っち、お疲れ様ッス!」

赤「嗚呼、お疲れ。」

黒「赤司君はまだ帰れないんですか?」

赤「この資料を纏めれば今日は終わりかな。」

黒「コーチは可愛い可愛い赤司君にこんな無理させてるんですね...。」

黄「ちょっと酷いッスよね!オレらの可愛い赤司っちに何雑用みたいなことさせてるんスか!」

赤「......黒子と黄瀬は一体何を言っているんだ?」

青「あー...こいつら練習がハードで頭イカれちまったらしい。」

緑「さっきからずっとこんな調子なのだよ。」


呆れている赤司君も可愛いです嗚呼ほんと可愛いです僕らの天使です何でそんなに可愛いんですか赤司君


青緑「......(((ドン引き」

紫「だから〜黒ちん、心の声口から出てるよ〜。」

青「...おい...発言が狂気じみてるぞテツ...。」

黄「黒子っち!オレもそう思うッス!」

黒「黄瀬君、そうですよね!僕可笑しくないですよね?」

緑「...十分可笑しいのだよ。」


青峰君と緑間君の僕への哀れみの視線が痛い。


赤「...さあ、取り合えず急いで帰った方が良い。明日も朝早いからな。」

緑「そうなのだよ。さっさと帰るぞ。」


僕達は赤司君に別れを告げ、校門を抜けた。




黒「...今日、赤司君練習の時白いTシャツを着てましたね。」

黄「そうッスね!」

青「良く覚えてんなそんなこと。」

黒「当たり前ですよ!赤司君が普段と違う色のTシャツを着てたんですから、覚えてるに決まってます!」

紫「あ〜確かに〜。赤ちんいっつも黒とかグレーばっかりだもんね〜。」

青「...で?赤司が白Tシャツ着てたから何だ?」

黒「赤司君白が似合うなと思ったので。」

黄「そうッスよね黒子っち!赤司っちが白着てるとかまさに天使ッスもんね!」

青「(もう突っ込むのも疲れたわ)...そうかよ。」

黄「赤司っちは普通の馬より白馬の方が似合うタイプッスよ!」

黒「良く分かってるじゃないですか黄瀬君。白馬に乗ってる赤司君を見てみたいです。」

緑「赤司の家柄からして、馬の一頭や二頭飼ってそうなのだよ。」

青「確かにな。」

黒「あ、僕家こっちなんで。」

黄「オレもッス!」

緑「では此処で別れるのだよ。」

紫「バイバ〜イ」













※―――赤司の趣味は乗馬であり、その馬は白馬であることは、彼らは知る由もないのであった。











黒「白馬に乗ってる赤司君...hshs」

紫「黒ち〜ん、気持ち悪〜い。」










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