監禁迷宮

□鬼畜王に愛された姫
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鬼畜王ルイエン
殺戮の限りを尽くし、近隣諸国を支配し傘下へ入れていく


少しでも、反抗的な態度を見せたり
交戦した国の王族は皆殺し


そんな鬼畜王ルイエンから
同盟条約を結ぶために
王族の者がランティスまで出向くようにと
リトビアにも通達が下った

第一王女 レナは迷わなかった
国を守るため、親や兄弟を守るため

「私が行ってきます。
レオお兄様、ランティスに国は攻めさせません、命にかえても」






通達により集まったのはリトビアだけではなかった

ルイエン王は、王族でない者をまず処断した

「首を国へ送り返せ、最終通告をしておけ。
王族を捕虜として差し出さねば敵対国と見なす」

血も涙もない王・・・・

王族に対しても無慈悲だった

鬼畜王のお眼鏡にかなえばと
送られた見目麗しい姫を
教養、作用のない奴隷以下だと罵り

剣術指南だと王子と相対しては、未熟な他国王子は切り捨てる


「お前、リトビアの姫か
名を名乗れ」
「リトビア、第一王女。 レナと申します」

ルイエンの気に触れるのを恐れ
目を見ることさえ出来ない
王子、王女の中で唯一
レナは、
ルイエンを睨むように力強い眼光で見る

「同盟が結びたくて来たのであろう?、随分と反抗的な目をする」

「私を反抗的と思うならばどうぞ、自由に罰して下さい
ですが、リトビアは争いを好まぬ平和な国にございます
同盟が、戦を避ける唯一の手段なれば受け入れるつもりであること
また、リトビアは未来永劫戦をすることはありませんこと
リトビア王の言葉は受け取っていただきたく、お願いするしだいでございます」


「おもしろい、娘こちらへ来い」

玉座に至る緩やかな階段を一段、一段のぼる
階段一段下がったところ
ルイエンの目前で、 レナは膝を折る

レナの 二の腕を掴み引き寄せると
ルイエンは乱暴に口づけをした

「んっ・・・・」
「暴れるな、泣いたり喚いたりするのも許さん」
「・・・」

そのまま、広い玉座に押し倒す

「 レナ王女っ 」

レナの目に、
リトビアから共に来た護衛がランティスの衛兵に取り押さえられ剣を喉元に突き立てられているのが映る

「言葉の意味はわかるな」
「・・・はい」
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