監禁部屋

□狂気
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「おい、起きろ」

・・・・・

「裸で床で寝るつもりか、起きろって」

「ケダモノ・・・」
「嫌味言う余裕はあるんだな、起きろ」

修也様が、見てる

私、寝ていたんだ

フローリングは固くて冷たくて
でも、少し気持ちいい

「嫌だ、体痛いし、起きれない」
「・・・」

ふわっ

と、体が浮いた
ベッドまで運ばれて、寝かされる

「甘えんな」

甘やかしてくれたくせに・・・

修也様は不定期に優しくて
だから、惑わされる

「一翔様は」
「帰った」
「また、来るんですか・・・」
「そのうちな」

何か、普通に会話している
不思議だ

「あんなのされたら、体が壊れます・・・」
「また聞いてやるから、寝ろ」

布団をかぶせられ
頭も撫でられた

心地いい

「私・・・修也様がいい」

最後に一言無意識に発して

私は目を閉じた



・・・・・・

がばっ

寝すぎた
そう思い勢いよく起きる

「ぁうぅっ」

腰が痛い・・・

あれ?、私ベッドで寝たっけ
裸のままだけど、ちゃんと布団もかぶっている

覚えているようで、思い出せない

「12時、もうお昼だ」

修也様が、買ってきてくれた時計はベッドの頭、角っこの
スペースに置いた

見るたびに、買ってくれたことを思い出す


「起きたのか?」
「・・・なんで、居るんですか」

「今日は休みだ。監禁生活で、曜日感覚もないか」

そっか、休み・・・
でも、お休みをずっと私と過ごさなくても

「何も、しないんですか?」
「フッ、真っ昼間っからおねだりか?、夜まで我慢しろ」
「違っ、そういう意味じゃない・・・です」

「腹、減っただろう。昨日食べられなかったからな。服着てこっち来て食え」
「・・・ぁ、はい」
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