監禁迷宮

□拷問快楽
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「王、連れてきました」

「汚れているな、女官に洗わせろ。キレイにしたら地下に連れてこい」
「地下に、ですか?」
「一度でわからぬ無能はいらん」
「はっ、かしこまりました」


拘束され、城に連行された

レナは、
玉間で 跪かされていた
頭を押さえ付けられ、前は見えない

が、遠くに階段があり、上に玉座がある
そこに腰かけている男が指示した事はわかった




「 レナ様、どうか、もう逃げないで下さい」
「私が逃げた?」

広い大浴場に連れていかれ
女性3人がかりで身体中丁寧に洗われていく
まるで、お姫様のような扱いだ

「ルイエン王は レナ様を寵愛されているのです 」
「ルイエン王は恐ろしい方です、レナ様を逃がした女官は・・・ 」

「無駄口を叩くな、王に報告するぞ」
「ひっ」
「も、申し訳ございません」

見張りの兵の言葉に女官は全身震えさせた。
口をつぐみ、 レナの目も見ようとしなかった

ルイエン
あの、さっきの人が・・・?


着替えさせられ、
また、両腕を枷で拘束された

「ほら、歩け」

背中を押され歩かされる
ここには、沢山人が居て
それぞれに感情、生活がある

これが、幻覚だなんて、レナには思えなかった

だが、幻覚でないならなんだというのだろう
そもそも、自分がなにかもわからない自分自身の存在が一番曖昧で、
自信がもてない


ギィィッ

重厚な音を立て、扉が開かれる
薄暗い階段が中に続いていた

入れ

そう言い背中を押すと、扉を閉めて男は消えた

「・・・」

『ぅっ...ぁぅ...はぁ...はぁ..ぁっ』

か細い、悲鳴のような声が下から聞こえてくる

降りるたびに、声が鮮明になっていく

『...やめ...もう、おゆるし...ぁぅ...はぁ』

拷問でも受けているのだろうか
悲痛な声が、 レナの足を重くさせる

「・・・」

ビシィィィンッ

パンッパンッ

ぐちゅぐちゅ....

『ひぎあぅああっ、はぅあっ』

鉄格子の向こう側に
女性が吊るされていた
両手を拘束され、足の指先がギリギリ着く位置で縛り上げられている

麻縄が皮膚に食い込み痛々しい

『ひぐぅぅあっ、もう、おゆるしを、ぁうっ』

女性を囲むように男が二人

一人は、男性器を女性のバックから挿入し、
尻肉を乱暴に叩きながら腰を打ち付け

一人は女性の背中や乳房を鞭で勢いよく休みなしに何度も打っている

酷い・・・

女性の身体は痣だらけだった
出血している箇所もある

どうして、こんな酷いことを


「お前を逃がした罰だ。喋れなくなるまで罰を与えた後、裸のまま外に捨てる」
「!!」

後ろから聞こえた声に振り返り後退る
この、冷酷な声でわかる
ルイエン王だ・・・・

血も涙もない冷徹な瞳にゾッと身の毛がよだった
さらっとした、長い髪は血の色のように赤い

「そんな、酷いこと・・・やめて」

「今、逃げたな」
「いっ」

手首を捕まれ引き寄せられた

バチンッ

強い衝撃に身体のバランスをくずし、
冷たい石造りの床に倒れ込み、膝をつく

レナは 痛みがジワジワきてから、ようやく自分がぶたれたことに気付いた

「何度逃げるなと言えばわかる」
「いっ」

ルイエンは、乱暴にレナ 髪を掴みあげ、自分の方を向かせる

「お前は、俺の所有物だと言ったはずだ」
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