シンタロー総受け

□GIFT
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エネちゃんにはお世話になっている。
というのも、シンタローさんと今の関係に至ったのはエネちゃんの助力のお陰だといえる。

シンタローさんと結ばれるに当たっての苦労話が数多くあるのだが、それはまた別の話。

するとシンタローさんが食べ終わった食器を持って部屋から出て来て、すれ違い様に邪魔だなこいつという目で見られた。

...あれ、なんか、目頭が熱くなってきたっす。

「あ、あの...ご主人決して悪気があるわけでは無いんですよ。ただ人よりちょっとアレなだけで」

「いいっすよ、エネちゃん。もう俺、シンタローさんを俺なんかの視界に入れているだけでとんでもない奇跡だって気付いたっすから...」

「せ、セトさん...悟った様な目をしないで下さい...」

どんな顔すかそれ。
取り敢えず、俺はシンタローさんの部屋で待つ事にした。

とは言ったものの...落ち着かない。
殿ちゃん(ウサギ)がじっとこちらを見つめている。可愛いっす。

話をしてみたくて、俺は目を赤くさせる。

...え?今何て...。


「セト」

「わぁぁぁぁぁあ!?」

いきなり入ってきたシンタローさんに驚き、大声で叫んだ。
エネちゃんのサイレンにも負けてないかと。

「...うるせえ。あといつまでスマホ持ってんだよ返せ」

「すみません!」

条件反射で一礼し謝罪する。
シンタローさんは再びスマホの画面に目を移す。
エネちゃんに負けた...。

すると、何気ない風に告げた。


「...お前さ、今日。泊まってけば」

「えっ」

泊まり?え、それって。
シンタローさんの家に、俺が!?
シンタローさんと、一夜を共にすると!?
そういう訳っすか!?

「ご主人!?」

エネちゃんもかなり驚いている。

「...って、母さんが言うから」

お母様ナイスぅぅぅぅうっ!!
有難うお母様マジ感謝っす!
貴女が女神か!?

「シンタローさん...!俺、全力でお泊りするっす!」

「いや気合いとかいらないから。...何か取りに行くもんあったら、行けば」

「了解っす!5分で戻って来るっすね!」

「物理的に無理だろ」

まだ望みあるっすよね!
今夜が勝負っす!!
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