シンタロー総受け
□純粋無垢な下心
1ページ/5ページ
メカクシ団 アジト
「ちょ、クロハ・・・!!ここ、アジトだぞ!?誰か来たらー・・・」
ガタンッ
クロハに詰め寄られ、俺は椅子にぶつかった。
ひょいと俺を持ち上げ、テーブルに座らせる。
クロハは最早獲物を捉えた猛禽類の様な目をして、金色の目をギラギラと輝かせている。
いや、蛇は爬虫類か。
そんな事を考えていると、クロハが俺の制服に手を掛けた。
いや、これは本当にまずい。
「く、クロハ!落ち着け?な?」
「・・・断る。食わせろ」
もう、限界。
クロハが呟き、ワイシャツのボタンを乱暴に引き千切った。
ボタンが2個程犠牲になった。
俺に裁縫をやらせる気かクロハ。
何でこいつはこうも乱暴なのか。
「相変わらず白いな」
「うるせえな・・・」
そりゃあ白いだろうよ。
だって俺ヒキニートだもん。
太陽光とは無縁の生活をして来たんだから。
「この白い肌にさ。赤なんか似合うよな」
「ばっ・・・だから、お前それはやめろって・・・!!」
首筋にチリっと痛みが走る。
ああ、やりやがった。
皆に見られたらどう言い訳するんだよ。
やめろって言ってるのに聞きやしない。