シンタロー総受け
□同じ香り
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「シャワー、止まっちまって。お前のかしてくれ」
「へ?」
シンタローさんが言うには、髪は洗ったんだけど体がまだとの事。
律儀にも自分のボディーソープを持ってきていた。
にしても、寮のシャワーって止まるんすね?
と聞いたら、数日前から調子が悪いらしい。
運の無さには本当同情するっす。
「湯船にはつかるっすか?」
「いや、シャワーだけでいい」
そう言って温水器の温度を上げて、シンタローさんをシャワー室に誘導した。
「...なんだよ」
視線に気付いたのか、シンタローさんは黒い瞳で見つめ返して来た。
シンタローさんって、本当女の子みたいに肌白くて華奢っすよねぇ...。
まじまじと見ていると、シンタローさんは頬を桜色に染めて俯いた。
何でこの人はこんなに可愛いんすかね。